イラク内政:アンバール県警本部長の再任
2008年09月23日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ マーリキー、アンバール警察本部長を確定

2008年09月23日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【アル=アンバール:イラクの声通信】

アンバール県広報局関係筋によれば、一昨日(21日)夕、ユースフ・アル=アスリー少将が同県警本部長として確定した。この人事は、アンバールからアル=カーイダ組織要員を放逐するにあたりアスリー少将が果たした役割を評価したマーリキー首相の指示により行われた。

同筋によれば、「アスリー少将任命の背景には、アンバールに安定をもたらした同氏をそのポストに、との要請を掲げたデモがあった」。

ファッルージャ市を有するアンバール県では、土曜(20日)、部族指導者や「覚醒部隊」指揮官らによる平和的デモが行われた。元々県警本部長であったアスリー少将は県議会の圧力により転属が決まったが、これは政治的理由によるとして、デモ隊は、同少将を元のポストへ復帰させる事をイラク政府に対し要請していた。

デモを指揮したシェイク・ハミード・アル=ハーイスは、県に多大な貢献を果たしたアスリー少将は、どの政党にも属さない独立市民であるが、転属は同氏に対し「不正」であると述べた。また、この転属がひと月以上前に決定され、アンバールの治安責任が(多国籍軍から)引き継がれる2日前に適用されたことを明らかにした。

9月初め、厳しい治安措置が実施される中、アンバール県では、多国籍軍から(イラク政府へ)の治安責任移譲の式典が行われ、アンバール「覚醒」部隊隊長シェイク・アブーシタール・アブーリーシャ、アブドッサラーム・アル=アーニー県議会長の他、ムワッファク・アッ=ラビーイー国家保安顧問、マアムーン・アル=アルワーニー県知事らも出席した。アンバールは治安移譲された11番目の県となる。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:十倉桐子 )
( 記事ID:14763 )