ブッシュ大統領に靴を投げつけたイラク人記者、イラク首相への侮辱罪で裁判へ
2008年12月17日付 al-Quds al-Arabi紙

■アメリカを除く外国軍をイラクから撤退させる法案、7月に承認へ
■ザイディ記者、拷問のため重傷を負う
■イラク政府はマーリキー首相への侮辱罪で起訴の方針

2008年12月17日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【バグダッド:本紙ハーニー・アーシュール、ディヤーウ・アル=サーマッラーイー】

イラク人記者、ムンタザル・アル=ザイディの親族が語ったところによると、彼は2日前にジョージ・ブッシュ大統領に靴を投げつけたことで逮捕された後に受けた拷問により、肋骨と両足を骨折、顔と両目に重傷を負っているという。親族は拘束の継続により彼の命に危険が及ぶことに懸念を表明している。
 
しかしながらイラク内務省の作戦部長、アブドゥルカリーム・ハラフ少将は、「衛星テレビ局『アル=バグダーディーヤ』の記者ムンタザル・アル=ザイディが拷問を受けたとは承知していない」と述べた上で、ブッシュ大統領とイラクのマーリキー首相が同席した記者会見の壇上に向けて靴を投げたことから、マーリキー首相への攻撃という罪状でザイディ記者への逮捕状が出されたことを確認した。

ハラフ氏は「内務省にはこの種の犯罪者への尋問に立会う義務がある」と語ったうえで、「ザイディ記者は罪を犯した以上、罰を受けなければならない」と続け、ザイディ記者 は依然として効力のある1969年施行の第111号イラク刑法に従って裁かれると指摘した。ハラフ氏によればザイディ記者の行為は、「文明や民主主義のあらゆる礼儀に反した、イラク国民への侮辱」であり、マーリキー首相に向かって靴を投げた以上、それはマーリキー首相への直接の侮辱だと指摘した。このハラフ氏の発言からすると、ザイディ記者はブッシュ大統領に靴を投げたためではなく、マーリキー首相への侮辱の容疑で裁かれると見られる。このハラフ氏の発言は、昨日火曜日に首相府関係者からリークされた。

一方、駐バグダード米大使館ではザイディの件には介入しないことをすでに確認している。またアメリカの各新聞はホワイトハウス関係者の話として、ブッシュ大統領はザイディ記者への法的な追及はしないと報じた。

(後略)

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(翻訳者:梶田知子)
(記事ID:15373)