ガザ地上侵攻開始
2009年01月04日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ ガザへの地上攻撃開始、イスラエル兵に死者
■ ガザ戦争、現地からの報道

2009年01月04日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ガザ:アシュラフ・アル=ハウル(本紙)】

 土曜(3日)夕、イスラエル戦車隊によるガザ侵攻作戦中、北東戦線でイスラエル側に死者がでた。辺りは闇に沈み国境地帯では銃声が聞こえた。アル=ムンタール通行地点付近の目撃者は、戦車の音と銃声を聞いたと伝えた。

 パレスチナ人目撃者によれば、土曜、戦闘ヘリに支援されたメルカバ戦車の小隊がガザ北方へ入った。北ガザ、ベイト・ラヒヤ在住の同目撃者は、(ガザ・イスラエル間)国境通行所のフェンスを戦車隊が通過するのを見たが、パレスチナ領土へイスラエル側がどの程度深く侵攻しているかは推測できなかったと述べている。

 土曜、イスラーム聖戦軍事部門の「エルサレム旅団」と「パレスチナの鷹」部隊は、合同でイスラエル特殊部隊を攻撃、ガザ市東のカルニー通行所付近で戦闘になった。二つのグループの共同声明によれば、戦闘にはマシンガンと可動式ロケット弾(RPG)が使用された。同声明は、「敵方に死傷者が確認された。本声明準備中も戦闘は継続中。これは、我々の愛しきガザを滅ぼそうとする侵略軍に対抗しての軍事作戦である」旨述べている。イスラエル筋は、レスチナ戦闘員が特殊部隊を「包囲」しているとメディアに述べた。

 侵攻開始時にイスラエル戦車隊は、ジャバリーヤのイブラーヒーム・アル=ムカーディマ・モスクの礼拝者たちに対して新たな殺戮を行った。土曜夕、マグリブの祈りの最中であったモスクが砲撃された結果、少なくとも16名の死者40名の負傷者がでた。8日間に及ぶ攻撃の死者は457名、負傷者は約2300人に達している。

 複数の救急車が数十名の負傷者をベイト・ラヒヤのカマール・アドワーン診療所へ移送した。救急隊員によれば、遺体には、引き裂かれ体の一部のみとなったものもあった。

 エジプトとの国境ラファハでは、イスラエル機がサラーフッディーン門近くに少なくとも1発のミサイルを撃ち込みパレスチナ人4名が死亡。土曜の死者は約30名となった。

 ガザ地上侵攻の予兆として、陸海空、全方位からイスラエルの攻撃はエスカレートしていた。土曜夕、ガザ市に対しては四方から砲撃が行われた。市内に対する砲撃は20回に及び、戦闘機が継続的にジャバリーヤを標的とする一方でイスラエル艦隊はガザの各地に攻撃を加えた。

 目撃者によれば、砲撃によりガザ市内では大きな爆発が発生、イスラエルとの国境沿いでは一連の爆発が見られた。イスラエル地上軍は国境に集結しており、ハマース支配下地区への侵攻指令を待っている。

 イスラエル側によれば、ガザからイスラエルに向け発射されるロケット弾の件数が減っている。これまでイスラエル側に落ちたとされるのは20発であった。

 ガザ政府の電力責任者カナアーン・オベイドは、空爆の影響によりイスラエルあるいはエジプトから伸びている電線が切断され土曜以降ガザが暗闇の中にある危険性を警告した。

これまでのところ本紙が得た情報は以下の通り。

・ハマースは、占領を批判しないEUの立場について、それはガザ占領という罪を継続させる口実となるとして非難。

・イスラエルによれば、カッサーム部隊が仕掛けた爆弾によりゴラン旅団将校1名が負傷。

・カッサーム部隊は爆弾攻撃によりイスラエル兵5名を殺害と報告。

・イスラエル放送:地下通路でカッサーム部隊が特殊部隊を包囲。

・ガザ治安部隊:ムジャーヒディーン後方支援のため治安維持に徹する。

・イスラエル筋によればイスラエル兵5名死亡29名負傷。

・イスラエル、ガザ攻撃の戦闘員は、2年前の南レバノン攻撃の際とはおおいに異なる。

・ワシントン、軍事作戦が市民に及ぼす影響を考慮するよう要請。

・ワシントン、停戦を支持、しかし以前の状態の回復ではない。

・安保理、特別会合開催。

・(サーイブ)・ウライカート:ガザ攻撃停止のための安保理会合。

・ミルバンド(英外相):地上攻撃は停戦が大至急必要なことを示す。

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( 翻訳者:十倉桐子 )
( 記事ID:15479 )