カーズィマインでイラン人参詣者16名が殉教
2009年01月05日付 E'temad-e Melli 紙

ムハッラム月(イスラーム暦1月)にはいり、アーシューラー(ムハッラム月10日)とタースーアー(同9日)まであと数日を残すばかりとなった昨日、バグダード北部の〔第7代イマーム〕ムーサー・カーズィム廟の入り口へと続く道路で、多くの巡礼者が集まる中、体に爆発物を巻きつけた女性が自爆し、35人もの命が奪われる事件が起きた。

 また、この爆発で79名が重傷を負った。イラク軍の発表によると、死者の数はさらに増える可能性が極めて高いという。

 イラク治安筋の発表によると、爆発は聖廟への入り口に設けられた検問所から少し離れた聖廟の外で、シーア派参詣者たちが集まっている中で起きた。目撃者らの証言によると、爆発はイマーム・ホセイン殉教追悼団体がバーブル・キブラの名で有名な廟の南門前に集まっていた中で起きたという。

 殺害された人のうち多くがイラン人であるといわれている。一部の治安筋の発表によると、爆発物の入ったベルトを身につけた自爆犯は、自爆の際自ら参詣者らがいる方向へと突進していったという。この事件によるイラン人参詣者の死者の数は16人にのぼると発表されている。

 この爆発事件の後、イラクの治安機関は〔カーズィマインへの〕往来を禁止することを決めた。

 この爆発は、西暦2011年末までに14万人の米兵を撤退させるとの米・イラク合意が、1月1日に発効した直後に起きた。

 イラク治安部隊はこれに先立ち、ムハッラム月に起こりうるあらゆる攻撃に対応する目的で、バグダード南部やカルバラーなどの地域で大規模な展開を見せており、この時期これら地域で特に多くの自爆攻撃が起こることを予測していた。

 他方12月27日には、女性や子どもを含む約25名が、バス・タクシー乗り場で起きた爆発で命を落としている。

 この報道によると、数十万人のシーア派信徒がアーシューラーの儀式を執り行うために、先週からバグダードの南80キロにあるカルバラー市に詰めかけている。

〔後略〕

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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:15512 )