国連運営の学校をイスラエルが爆撃、「これは虐殺だ」
2009年01月07日付 al-Quds al-Arabi紙

■散乱した四肢、ちぎれ焼け焦げた遺体、そして血
■ガザ市民が避難していた学校でのイスラエルによる虐殺
■イスラエル兵5人を殺害、ロケット弾がテルアビブに迫る

2009年01月07日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ガザ:本紙アシュラフ・アル=ハウル】

 散乱した四肢、血、ちぎれ焼け焦げた遺体、崩れ落ちた壁、そして悲鳴。火曜日(6日)の晩、イスラエルの戦闘機によってガザ北部のジャバリヤ難民キャンプにあるファーフーラ学校にミサイル数発が撃ち込まれた後の、学校の内部や周辺の状況はこのようであった。

 救助隊員や市民たちは視線を空に向けて、さらなるミサイルの発射準備をしている戦闘機の動きを追いながら、やっとのことで目的地にたどり着くことができた。ある救助隊員は惨状に身を震わせてこう言った。「10日以上、私たちは負傷者を搬送してきました。一家全員で死亡している状況も見てきました。しかし、このような光景を目にしたのは人生で初めてです」「いたるところに血と千切れた遺体、胸を引き裂くような子どもと女性の悲鳴がありました」。

イスラエルの戦闘機は、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校にミサイル数発を撃ち込んだが、この学校にはイスラエルの爆撃と侵攻から逃れて数百人のパレスチナ人が避難していた。中間統計ではこの空爆により、45人のパレスチナ人が死亡、50人以上が負傷するという被害がもたらされた。

 犠牲者や遺体の一部や負傷者たちは、ガザ北部のカマール・アドワーン病院とアウダ病院に運ばれ、重症患者の多くはそこからガザ市のシファー病院へと搬送された。シファー病院はガザ地区最大の病院であるが、これまでに負傷した数百人の患者であふれかえっており、空きベッドが残っていない。

 カマール・アドワーン病院に運ばれた負傷者のマフムード・アフマドさん(41歳)は、「起こったのは『虐殺』だ」と述べ、「市民を標的とするような域にまで『野蛮さ』が極まるとは想像してなかった」と指摘した。

 学校の壁は破壊され、犠牲者たちの体の上に崩れ落ちた。その中には多くの子どもや女性たちがいたのだ。

 ガザ北部のハマース報道官アブドゥッラティーフ・カーヌーウ氏も、同じく起こったことを「虐殺」と評し、「このような形で市民を標的とする行為は、占領者の迷走ぶりと、パレスチナの抵抗運動への対処に占領者が失敗したことの証拠だ」との見解を述べた。

 軍事作戦が始まってから11日目となる昨日、イスラエル軍はガザ市の路地でイスラーム組織の戦士たちと最も激しい戦闘を繰り広げたが、それでもハマースはロケット弾一発を発射し、イスラエル領内にこれまでで最も深く到達させた。

 キトラ(ガディーラ)に向けて発射されたロケット弾の1発は、これまでで初めてガザ地区の北東45キロメートル以上の地点に落下し、イスラエル軍の報道官によると、これによって乳児1人が軽傷を負ったという。イスラエル人はパレスチナのロケット弾がアシュドッドから北に約20キロメートルに位置するテルアビブまで到達することを恐れている。

 夜半過ぎには特にガザ郊外のシャジャーイーヤ地区やザイトゥーナ地区、トゥッファーフ地区などで戦闘が繰り広げられ、火曜日の朝にも同じ地区や北部のジャバリヤ、ベイト・ラヒヤ、南部のハーン・ユーニス、アル=ブレイジ、デイル・バラフで衝突が続いた。

 パレスチナ人の犠牲者の数が650人近くに達し、アラブ諸国は攻撃を非難する決議を国連安全保障理事会で採択するための努力を強めている。しかしながらイスラエルはフランスのニコラ・サルコジ大統領その他の首脳たちが提唱した停戦の呼びかけを拒否している。

 貧しく人口の多いガザでは、人道危機の悪化への懸念が増している。特にイスラエルによる攻撃によって、停電に加えて食糧や燃料、飲料水が大幅に不足していると国連機関は言う。

 一方、イスラエル軍はガザ地区北部で将校1人を含む5人の兵士が殺害され、数百人が負傷したと発表した。

(後略)

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(翻訳者:鈴木啓之)
(記事ID:15528)