米国務次官補、ロケット弾発射に対するレバノン政府の非難を歓迎
2009年01月09日付 Al-Nahar 紙

■ フェルトマン米国務次官補、本紙に:「[イスラエルへのロケット弾発射は]レバノンの国益に反する」

2009年01月09日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ニューヨーク(国連):アリー・バルディー記者】

 アメリカのジェフリー・フェルトマン国務次官補(近東問題担当)は、レバノン政府がレバノン南部からイスラエルに向けたロケット弾発射を批判したことを歓迎し、「この事件の背後にある者は誰であるにせよ、レバノンの利益を望まない者であることは確かだ」と述べた。

 フェルトマン国務次官補は昨日、ガザ情勢に関して国連で行われている集中協議に際して本紙に、「全ての勢力は国連安保理決議第1701号を尊重することが必要である」と述べ、「一部の集団が第1701号決議に違反しようとしていることに強い懸念を憶えている。しかし、レバノン政府は声明を出してこの攻撃を強く非難し、ロケット弾発射に関して調査に乗り出すことを確認した」と語った。また、「これが単独の事件であることを期待する。私たちは皆、第1701号決議が尊重されるよう望んでいる」と語った。

 アメリカは現在のガザでの戦争が拡大することを懸念しているのかという質問に対してフェルトマン氏は、「勿論、ガザの危機に便乗しようとする勢力はいる。しかし私は、レバノン政府が声明で表明したとおり、真剣な調査の実施に取り組み、出来うる限り第1701号決議を遵守し続けることを期待する」と答えた。

 また、「レバノン政府は責任ある全ての政府と同様に活動しており、実際にロケット弾発射事件を非難し、第1701号決議を遵守する立場を繰り返し表明した。我々もまた、第1701号決議に対する持続的な国際支援を通じて、全ての関係各方面が同決議を遵守するようあらゆる努力を惜しまない。今日このミサイルを発射したのが誰であれ、確かなことは、レバノンの利益を望まない者の仕業であるということだ」との見解を示した。

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( 翻訳者:松原翔 )
( 記事ID:15590 )