カターイブ党幹部がヒズブッラー書記長を批判
2009年02月01日付 Al-Ahram 紙

■ アミーン・アル=ジュマイエル氏顧問:「ナスルッラー氏は重大な誤りを犯し、レバノンにおけるイランの全権代表であるかのように振る舞った」

2009年02月01日付アル=アハラーム紙(エジプト)HPアラブ世界面

 アミーン・アル=ジュマイエル氏[※レバノン元大統領]率いるカターイブ党のサジュアーン・カッズィー党首政治顧問は、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長が最近の発言において深刻な誤りを犯し、正式の大使館が存在するにも関わらず、まるでイラン国家の全権代表であるかのように振る舞ったと述べた。

 ナスルッラー氏の「誘拐されたイラン人外交官の運命はレバノン軍団党が知っている」との発言に反論してカッズィー氏は、「この件はヒズブッラーとは無関係でイラン当局に関わる事柄である」と述べ、「ヒズブッラーの書記長が述べたことは、一方では選挙戦絡みの発言であり、他方では特にドイツを仲介とするヒズブッラーとイスラエルの交渉再開が取り沙汰される中での地域戦略に関わる発言である」との見解を述べた。

 カッズィー氏は「ヒズブッラーは、レバノン南部をイスラエルと決着をつけるための軍事拠点にした責任を負っている。」と強調した。

 また、「ヒズブッラーがレバノン南部をロケット弾発射基地にしつづけたため、彼らの人気は傷つけられた」と指摘し、「ヒズブッラー指導部のレバノン軍団に対する嫌疑は、事実や実際の現実とかけ離れた単なる嫌疑にすぎない」と述べた。

 一方、レバノン治安当局関係者は「レバノン軍は昨日、レバノンの複数のパレスチナ難民キャンプ周辺で治安態勢を強化した」と述べた。また、「レバノン南部の複数のキャンプ、特にスール市のバッスとラシーディーヤ・キャンプ、サイダ市のアイン・アル=ヘルワ・キャンプ周辺には重大な注意が払われた」と明らかにした。

 また同筋は、「この措置は、ファタハとハマースの支持者が各難民キャンプの双方の拠点でポスターを引き剥がし、手榴弾を投げつけたことが原因でファタハとハマースの間に問題が生じたことを受けて実施されたものである」と指摘した。

 同時にレバノン当局は、数週間の内に北部のナフル・アル=バーリド難民キャンプの礎石を定めると発表した。ヒラリー・クリントン米国務長官がフアード・アル=セニョーラ首相との電話会談で、レバノンの安全と独立に積極的支援を行ってゆくとの米国政府およびバラク・オバマ大統領の意向を伝えた中での動きである。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:南・西アジア地域言語論(アラビア語メディア翻訳) )
( 記事ID:15730 )