シャフラー・ジャーヘド、再びキサース刑が言い渡される
2009年03月16日付 Iran 紙


【事件部】有名サッカー選手〔=ナーセル・モハンマドハーニー〕の妻を殺害した罪に問われていたハディージェ・ジャーヘド(通称シャフラー・ジャーヘド)被告に対し、テヘラン刑事一般裁判所は〔逮捕以来〕78ヶ月を経て再度、キサース刑(同害報復刑)、禁固刑、ならびに鞭打ち刑を言い渡した。

 本紙記者の報告によると、同被告に対する裁判は今年のエスファンド月4日から5日〔2月22〜23日〕にかけてベッサト司法裁判所第1147法廷において非公開で行われた。シャフラー被告は弁護士とともに、2度の裁判で8時間にわたって弁論を行った。

 ホセインプール判事は、シャフラー被告ならびに弁護士が提出した弁論書を受領してから10日後、ついに判決を下した。それによると、裁判所は1385年〔2006年〕に成立した一般革命裁判所設置法改正第18条、及び施行内規第9条にもとづき、シャフラー被告の容疑を審理した結果、同被告の再審請求を棄却、最高裁判所判事団の判断を支持する判決を下した。

裁判所の判決

 最高裁判所の判事団は、1384年から85年〔2005/6-2006/7年〕にかけて本件を審理した結果、〔ベッサト裁判所〕第1154法廷が下したシャフラー被告に対する初審を支持、ベッサト裁判所の判事が下した判決と同じ判決を言い渡した。シャフラー被告は初審で、ファーテメ・サハルヒーザーン〔著名サッカー選手の妻、別称ラーレ・サハルヒーザーン〕を殺害した罪でキサース刑1回、被害者の所有物を盗んだ罪で(これまで拘束されてきた日数を考慮して)禁固3年と74回の鞭打ち刑、及び原告側〔=被害者遺族〕への窃盗物の返還、ならびにアヘン購入の罪で鞭打ち74回と罰金500万リヤール〔約5万円〕を言い渡されていた。

〔中略〕

シャフラー被告とのインタビュー

 昨日午後、シャフラー被告は獄中からの本紙との電話インタビューでキサース刑が下されたことを知り、このことについて本紙事件部記者に次のように語った。

ベッサト司法裁判所での第一回公判のときに、ホセインプール判事がキサース刑を下すであろうことはすでに分かっていました。裁判所は、監督調査委員会の調査で判明していた本件にまつわる司法上の問題点や曖昧な部分について、何も調査しようとしなかったからです。

また、本件で取り上げられ、私の弁護士も証人として召喚を要求していた複数の人物の存在についても、裁判所は無視を決め込みました。しかしながら、私はこのキサース刑の判決に対して不服を申し立てるつもりはありません。可及的速やかに刑が確定し、執行されることを希望しているからです。

私は7年間、無実の罪で獄中におります。刑務所はもう耐えられません。司法の責任者たちには、このことについて善処をお願いしたいと思います。


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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16074 )