反道徳サイトを運営していた26人の容疑者の活動の詳細が明らかに
2009年04月07日付 Iran 紙
ネットワークの首謀者は一番右上
ネットワークの首謀者は一番右上

【事件部】インターネット上で腐敗サイトを運営し逮捕されたメンバーらの活動の新たな詳細が、革命防衛隊サイバー組織犯罪捜査センターによって暴露された。

 本紙の報道によると、革命防衛隊の情報官らはしばらく前、腐敗ネットワークによる大規模活動を秘かに捜査し、一斉捜索によってついに腐敗インターネットサイトの有力者・運営者ら26人を特定、一部を逮捕した。

 証拠によると、容疑者らは外国の治安機関の支援を受けて活動していた。彼らは複雑なネットワークを構築し、敵の目的を推進すべく、「ソフトな体制転覆計画」の一翼を担う形で、複数の猥褻・反宗教サイトを立ち上げていた。容疑者らはまた、策略を用いて〔猥褻サイトの管理者となる〕人物を見つけては友人関係を取り結び、金銭的な支援を行って、自らの目的・利益にかなう方向へと彼らを誘導していた。

 本紙の報道によると、スィヤーヴァシュ・ホセインハーニーことサイード・Mは、最大級のペルシア語猥褻・反宗教・反治安サイトのネットワークを運営していた。彼は某アメリカ企業の技術的・金銭的支援を受けて、82年〔西暦2003年〕からこのようなサイトをカナダで立ち上げた。

 同サイトは、メインページ、チャットルーム、及び専用アップロード・センターの三つから構成され、ペルシア語による猥褻写真・映像を大規模に提供していた。このサイトはまた、宗教的タブーに対する羞恥心を忘却させ、社会に腐敗を広め、信仰上の基盤を弱め、家族の基礎を破壊し、さらには文化的領域における敵の目的を推し進めることを目的として、各種の道徳的放縦の普及に関わった。

 同サイトの運営者は、シナリオを構想し実行に移しつつ、〔猥褻〕サイト管理者を募り、特殊な条件の下で20名をサイトの管理者として選び出し、雇い入れた。サイト管理者を選ぶ際は、万全の安全上の注意・考慮が取られた。

 スィヤーヴァシュ・ホセインハーニーはまた、フィルタリングを避けるために様々なドメインを登録し、イラン・イスラーム共和国のフィルタリングとの戦いを自身のサイトの中で展開していた。彼は、サービス提供分野で某アメリカ企業と特殊な関係を確立した後、〔猥褻サイトの〕ネットワークを構築、ペルシア語による猥褻・反宗教・反革命サイトの多くにサービスを提供していたサイトのドメイン〔の登録〕についても、同アメリカ企業が大きく関与していた。

 このネットワークは、30万人以上の登録ユーザを抱え、非登録ユーザもかなりの数に上っていた。サイトで活動していたメンバーらはまた、道徳的放縦を広める目的で猥褻な〔フォトないしはビデオ〕クリップを提供、全国でこのようなクリップを制作していた制作者たちに金銭を支払い、それらを広範囲に垂れ流していた。これらのクリップはこれまでに、350万回ダウンロードされている。

 このネットワークのメインサイトは、イラン国内ではフィルタリングの対象となっていたにもかかわらず、平均して一日に2万5千人の閲覧者がいた。このネットワークの首謀者であるスィヤーヴァシュ・ホセインハーニーは、国外の一部機関とも関係をもっていたが、このことについては現在捜査中である。

 反宗教・反体制猥褻サイトを管理していたのは、「エルファーン」ないしは「ルーズベフ」の偽名で活動していたアブドル・マトラブ・Q(24歳、インド在住の大学生)、「レイリーナーゼ」ことレイラー・J(30歳の既婚女性、アメリカ在住)、「サーナーズ2」ことルーホッラー・L(30歳、独身男性、テヘラン在住)〔‥‥〕らで、特にサイトの女性会員らとともに新たなポルノ文学を確立し、彼女たちを引きつけてはチャット空間で活発な活動を続け、多くのユーザの獲得に動いていた。

 この問題をめぐるさらなる捜査が今も続けられている。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16223 )