ラーリージャーニー国会議長、テヘラン大学寮での事件を調査
2009年06月16日付 E'temad-e Melli 紙

【政治部】アリー・ラーリージャーニー国会議長がテヘラン大学寮で発生した事件の調査を行っている。過去数日間にわたって、「私服」〔※正体不明の暴力集団〕や治安関係者らが大学寮に押し入り、学生らを暴行したとする情報が流れたことを受けた措置。

 複数の情報によると、一部の「私服」たちが学生寮に押し入り、さまざまな被害をもたらしたという。これらの情報は、インターネットサイトがフィルタリングされたり、報道規制が敷かれたりしているため、公表されておらず、これといった報道もなされていない。「私服」たちは大学寮に駐留し続けているとする情報もある。

 しかし事件の大きさから、アリー・ラーリージャーニー国会議長が抗議を表明する事態となっている。他方でテヘラン大学のファルハード・ラフバル学長も声明を発表して、事件の調査を要求するとともに、学生らに向けて注意と平静を呼びかけている。

 ラーリージャーニー国会議長はまた、最近拘束された人々の釈放に向けて、ハーメネイー最高指導者に直談判を行っている。〔‥‥〕モハンマド・レザー・ターベシュ氏によると、選挙結果に抗議して拘束された人々のうち多くが、ラーリージャーニー国会議長のロビー活動の結果〔釈放〕されたが、しかしいまだに人々の拘束は続いている。一部の国会議員らの要請を受け、国会議長は人々に対する最近の拘束について追跡調査を行っている。

 他方、昨日アリー・ラーリージャーニー国会議長の要請で、一部の国会議員がテヘラン大学寮を訪れ学生らと面談、大学寮で昨夜発生した事件について調査を行った。

 アブー・トラービーファルド国会副議長、ザーカーニー、サルヴァリー、エリヤース・ナーデリーのテヘラン選出の各国会議員、及びカーゼム・ジャラーリー国家安全保障外交委員会報道官は月曜日、大学寮を視察、学生らと面談して、事件の詳細について聞き取りを行った。議員らは電話連絡や会合を通じて、初期の調査結果をラーリージャーニー国会議長及び治安維持軍などの一部関係者に報告、被害の補償と学生らのケア、拘束された学生たちの釈放、及び今回の不快な事件を起こした首謀者・実行犯の捜査・処罰を求めた。

 その一方で、テヘラン大学のファルハード・ラフバル学長は今回の事件に関連して、学生や大学関係者らに向けて、「暴力集団による国の最高学府の象徴たるテヘラン大学の学生寮への攻撃、及び大学と国の発展をもっぱら追求している親愛なる学生諸君への暴行は、私、そして大学関係者一人一人の心に大いなる悲しみもたらした」とする声明を発表している。

〔後略〕

Tweet
シェア


関連記事(イギリス・フランス両国大使館前で抗議集会)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16733 )