アルジェリアのアフリカ文化フェスティバルをイスラーム主義系議員が批判
2009年07月22日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ アルジェリア:「公的資金の無駄遣い」とアフリカ・フェスティバルにおける「踊り子の裸」をめぐり、イスラーム主義政党が文化相に質問状

2009年07月22日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【アルジェ:カマール・ザーイト(本紙)】

 ナフダ[覚醒]運動(イスラーム主義系野党)は、「公的資金の無駄遣い」と、一昨日の月曜日に幕を閉じた第2回アフリカ文化フェスティバルにおける「裸」について、国会でハリーダ・トゥーミー文化相に質問状を提出した。

 ナフダ運動のムハンマド・ハディービー議員は、本紙との談話の中で、昨日火曜日に質問状は人民議会(国会)事務局に受諾されたと述べ、「もし大臣の返答に説得力がなければ、口頭質問を行うことになるだろう。さもなければ、事態は、この問題に関しての国会実情調査委員会の設置に発展することにもなり得る」と指摘した。

 同議員は、「予算が約1億ユーロに及んだことを考えると、一昨日閉幕したアフリカ・フェスティバルは、まことに滑稽だった」と付け加え、様々な分野における文化復興に関して明瞭な計画がないまま、文化省の2009年度予算が2008年度の4倍になっていることを指摘した。

 また、同議員は、「2003年にフランスで行われたアルジェリア年記念デモをはじめとして、2007年の『アラブ文化の首都アルジェ』、そしてアフリカ・フェスティバルに到る、アルジェリアが近年主催した行事では、数億ドルに及ぶ巨額の費用が投じられている。このような無計画な手法で浪費しなければ、住宅数千棟と学校数十校を建設するに足る金額である」と説明した。

 同議員は、「文化省は、公的資金の浪費と利益の分配を目的に、いくつものフェスティバルを計画するようになっている」と述べ、大きな契約は入札を通さなければならないと定めた大統領令に違反していると指摘し、「文化省は、数社の所有者との談合によって、アフリカ・フェスティバルに関する契約を行った。これには、いかなる正当性もない。このフェスティバルは2年前からの計画であり、全ての契約を希望者全てが参加する入札を通して行うことは可能だった」と述べた。

 ハディービー議員は、先日開催されたアフリカ・フェスティバルでは、アラブ的、イスラーム的道徳に抵触するショーが行われたと述べ、「ブラック・アフリカのダンサーによる裸の露出と扇情的な踊りは、許しがたいものである。とりわけ、抑圧され結婚もできない若者の面前でこれらのショーが行われたことは望ましくない」と強調した。

(後略)

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( 翻訳者:梶田知子 )
( 記事ID:17038 )