女性用美容院に盗撮カメラを設置した家主、現在捜索中
2009年09月16日付 Jam-e Jam 紙

【事件部】テヘラン情報・治安第二基地の捜査官らは、テヘラン西部にある女性美容院に盗撮カメラを設置した家主の男の行方を追っている。

 ジャーメ・ジャム紙の報告によると、今週初め、美容師の女性二名がテヘラン第5区一般・革命検察庁の予審第12課を訪れ、女性美容院に盗撮カメラを設置したとして、家主の男を告訴した。

 訴え出た美容師の女性の一人は、担当の予審判事に次のように述べた。
10日前、テヘラン西部の某地区で友人と一緒に女性美容院を開店しようと、店舗を借りました。ラマダーン月が終わり次第、新しい美容院をこの地区に開店させる予定でした。

そこで、部屋のうちの一つに家財道具を運び込み、そこを住居とすることにしました。毎日、美容院の清掃と仕事道具の整理整頓を行い、美容院の開店に向けて準備を行っていました。

2人の美容師の生活を盗撮

 被害者の女性は、次のように続けた。
2日前のこと、美容院の清掃や道具の整頓をしていたところ、壁の隅っこに、なにやら器具が取り付けられていることに気が付きました。この機械はあっちを向いたり、こっちを向いたりして、つねに動いていました。私は、この器具は部屋の換気に関係したものだろうというくらいに考えて、特に気を留めず、仕事を続けました。

その夜、換気器具を止めようとスイッチを探しました。ところが、店に取り付けられているすべてのスイッチを切っても、この器具を止めることができません。どうしたことかと思い、パートナーに事の次第を打ち明けました。二人でもう一度、電気のスイッチを探しましたが、やはりスイッチを見つけることはできませんでした。

換気のための器具だと思い込んでいた私たちは、ついにこの器具を取り外し、別の場所に付け替えようと決めました。そして器具を壁から引き抜いた時、私たちは理解したのです。この器具は監視カメラだということを。

私たちの仕事場であり、生活の場でもある場所に隠しカメラを設置した家主の男を、私たちは訴えます。男はこのようなカメラで、私たちの個人生活を記録し、私たちを悪魔のワナにかけていたのだと思います。

 このような訴えの後、女性のパートナーにも話を聞いたところ、彼女も女性の話が本当であることを認めた。司法による捜査が決定したことを受け、テヘラン情報・治安第二基地の捜査官らは本件に関する特別捜査を開始、違法行為に手を染めた家主の男を逮捕するよう命ずる指令が下った。男を署に呼び出し、取り調べをすることで、部屋の借り主が経営する女性美容院になぜカメラを取り付けたのか、ナゾを明らかにさせる方針だ。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:17482 )