ニセ保健局係官、逮捕される:「豚インフルエンザへの対応」と称して詐欺を働く
2009年08月22日付 Jam-e Jam 紙


【事件部】保健・食品品質管理局の調査員を詐称し、テヘランの商店主らに対して恐喝を行った男が逮捕された。

 ジャーメ・ジャム紙の報告によると、今年のモルダード月20日(2008年8月11日)、ある商店主の人物から110番警察緊急センターに、偽の保健局調査員が自らの経営するナバルド通り沿いの店舗に来ているとの通報が寄せられた。

 この通報を受け、テヘランの第128分署の警察官が事件現場に派遣され、偽の調査員を逮捕、通報者とともに警察署に連行した。

 通報者は警察への供述の中で、「私が店にいた時、保健・食品品質管理局の調査員を名乗る男がやって来て、豚インフルエンザが発生しているので、店舗にある食料品を検査しなければならないと言ってきました。それを聞いて、男の身分証明書を提示するよう求めると拒否したので、その男に不審を抱きました」と述べた。

 「この男と言い争っていると、男は『もし5万トマーン〔約5千円〕を支払わなければ、衛生管理を怠っているとして訴え、店を閉鎖してやる』と言ってきました。この要求を聞いて、私はこの男にさらに疑いを抱くようになり、警察に通報しました」。

 通報者の供述を受け、容疑者ハサンは取り調べを受けた。しかし容疑者は、通報者をゆすった事実については否定する供述を行った。

 容疑者への取調べが続けられる中、後日ある男性が警察署を訪れ、偽の保健・食品品質管理局の調査員に関する訴えを提出した。

 警察は、この男性が容疑者ハサンの手口に巻き込まれたのではないかと推測し、男性に同容疑者との面会を依頼した。その結果、面会が行われ、容疑者の男が〔男性の訴えた人物と同一であることが〕確認された。

 こうして、捜査継続のために本件はテヘラン刑事警察第6基地に送付され、容疑者の取調べが続けられた。容疑者ハサンは警察の取り調べに対して、ナバルド通りやその周辺にあるサンドイッチ店複数に対して20件に及ぶゆすりを行ったことを自白した。

〔後略〕

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( 翻訳者:阿部初音 )
( 記事ID:17574 )