イスタンブルで大雪、月曜日の夜まで降り続く見通し
2010年01月23日付 Hurriyet 紙


イスタンブルの降雪は月曜日の夜まで続く見込みだ。専用線バス(metrobüs) は凍結によりしばしば運行を停止している。降雪のため市内の船便やサッカーの試合、劇場公演など中止となった。

■雪に埋もれるイスタンブル、月曜まで

気象予報によれば、日曜日と月曜日まで降雪が続く見込み。小ぶりになったとしても、降雪自体は月曜日の夜まで続くようだ。イスタンブルでは厳しい冷え込みで、気温は下がり続け3日間は気温がO度以上には上がらない。金曜夜から3日間、イスタンブル市民全員が氷点下での生活を強いられる。しかしかがら来週の火曜日午後には気温は氷点以上には回復すると予想されている。

■各地で凍結

気象庁が夜に発表した予報では、トラキアをはじめとして内陸部、東部で霜と氷結が起こると説明。月曜日にはコジャエリ、サカリヤ、ボル、ドゥズジェ、ゾングルダク、バルトゥン、ギレスン、トラブゾン、リゼ、ギュムシュハーネ、バイブルト、エルズィンジャン、トゥンジェリ、ビンギョル、ビトゥリス、ディヤルバクル、バトゥマン、マルディンそしてスィイルト地域で、激しい降雪による影響が懸念されている。

■各地で通行止め

大雪はマルマラ地域での生活を麻痺させた。ハムザベイ国境ゲートは通行止めとなった。またイスタンブルの一部の地域とトラキヤ地方、特にエディルネ、クルクラレリ、そしてテキルダーでは3時間に渡って電力供給がストップした。イズミル-イスタンブル間の高速道路はバルケスィル付近で雪と凍結により交通に乱れが生じている。上り線・下り線ともに何キロにももたって車が立ち往生し、何千人もの人が巻き込まれた。
テキルダー県のシャルキョイとアイドゥン県のナズィルリでは2名が凍死。イスタンブル広域市のカーディル・トプバシュ市長は災害対応センター(AKOM)で会見を行い、降雪が午後6時以降さらに増え、夜間には気温がかなり下がると説明した。

■トプバシュ市長が会見

降雪への対応に関する情報を知らせるためイスタンブル広域市のカーディル・トプバシュ市長が災害対応センターで会見を行なった。会見の内容は次のとおり。

 午後から降り始めた雪はイスタンブル中に影響を与えており、気温はマイナス2度からマイナス6度。道路状況には問題はなく、村落部の道路も含めて正常に流れているため交通についても特に心配はありません。なぜなら、市民は外出せず家に留まるか、公共交通機関を利用しての外出を選択してくれました。感謝します。

 770台の除雪車が凍結防止用の塩の散布や除雪作業など適切な対処を行なっているためこちらも問題ありません。また770台のうち500台には特別なシステムがあり、全車の位置がわかります。いかなる情報もすぐに共有されるので、どこかでなにかが起きればすぐに対処が可能です。チャタルジャとスィリヴリでは特に降雪はひどく、258人の路上生活者を避難所に保護しました。海上交通についてはボスタンジュと各島を結ぶ便のみが運行しています。地下鉄の運行には特に影響はありません。イスタンブル市民のみなさん、我々の注意に耳を傾けてくれたことに感謝します。学校が休みの期間で、また週末だったので、交通は楽でした。夜間は気温がさらに下がり、午後6時以降は降雪量も増える見込みです。

朝鮮戦争の勇士、凍死

アイドゥン県のボズドアン郡では朝鮮戦争の勇士ヌリ・トゥルハンさん(81歳)が凍死した。トゥルハンさんは畑に行こうとして道を間違え山中で迷い、遅くなっても戻らなかった。トゥルハンさんの近親者は山中で捜索を開始。ヌリ・トゥルハンさんは山中で泥にまみれて凍った状態で発見された。
アルツハイマー病を患っていたというトゥルハンさんは、ボズドアン保健所に搬送され、救命活動がなされたが助からなかった。

■航空機遅延


特に昼の時間帯にひどくなったイスタンブルの雪は、アタテュルク国際空港でも空の交通に影響。航空機の短時間の遅延の原因となった。イスタンブル・アタテュルク国際空港では風速が時速90キロメートルにもおよび、06-24番の滑走路が延長工事で閉鎖中という状況で、18-36番の並行した2本の滑走路で離着陸が行なわれている。ドイツでの悪天候によりドイツからイスタンブルへ向かうはずの航空機では大幅な遅延がみられた。特に降雪量が増加した午後には滑走路の除雪作業により航空機の離着陸遅延が発生した。30分から2時間の遅延で出発している。

国立飛行場管制局(DHMI)の除雪車は滑走路やエプロン(格納庫前の広場)で作業を続けている。滑走路の制動距離なども担当者によって測定されており、離陸準備が整っている航空機についてはDe-Icingとよばれるアルコールとグルコースの氷結防止剤がふきかけらている。

■イズミル-イスタンブル間でも渋滞

イスタンブル-イズミル間の自動車道路は、バルケスィル県内にあるチャナクチュ地点で昨夜から凍結の影響で困難を極めている。道路では高速道路パトロール隊が何度も凍結防止の塩を散布する作業を行なっているが、損傷事故やチェーン装着のためとまる車両の影響で数キロの渋滞が発生している。12時間から13時間も道路上にいるドライバーや長距離バスの乗客らにとってはさんざんな目にあっている。

■16台が雪で立ち往生―エドレミト

エドレミト-イェニジェ間の道路で夜間のうちにバスを含む16台が大雪がで立ち往生したが、エドレミト市の救助用機械の出動で救出された。またバルックエスィルの県特別行政署と高速道路パトロール隊が現場で作業を続けている。

■災害対応センター(AKOM)「月曜夜まで降雪続く」

イスタンブル広域市災害対応センター(AKOM)の発表では降雪被害は月曜夜まで続く見込み。

イスタンブルでは降雪とともにヨーロッパ側地域での停電が市民の不満の原因となった。イスタンブルの多くの地区では昨夜8時頃に始まった停電のため、集中暖房システムが作動しなかった。べシュクタシュ、ファーティフ、バイラムパシャ、シシュリ、ブュユクチェクメジェでは現在も停電が続いている。

イスタンブルの停電についてのAKOMの説明は次のとおり。

ボスフォラス海峡を通るエネルギー供給パイプで見つかった故障により、イスタンブルのいくつかの地域で電力供給が約50分間ストップした。ベダシュ社とアイェダシュ社のレスキュー隊が故障箇所を段階的に解決し、停電の起きた地域への電力供給が再開された。
この停電の影響でイスタンブル・メトロのタクスィム駅-アタテュル自動車工場地区駅間で運転がストップしたが、電力供給の再開とともに通常運転に戻った。運行中の電車は停電時には補助バッテリーにより各最寄り駅へ到着することができる。乗客が車両に取り残されることはない。
また停電でいくつかの地域では断水も発生した。同じくエセンユルトでも道路の通行止めと停電が起こったことがわかっている。

■「お知らせ」

停電によりいくつかの地域で天然ガスの供給もストップしたことがあきらかになった。「停電時にはボイラーをかならずオフにしてください。閉じなかった場合、(ガスの供給が再開したとき)アパートの建物入り口に設置されているレギュレーターの安全装置が作動します。ガスの一時的な停止を戻すためにはIGDAS緊急レスキュー隊が作業しています。とはいえ普段の停電時同様、問題を発生させないよう、停電の際には必ずボイラーを止め、電力供給が再開してから開いてください」

■海上バス便欠航

今日の風速はところどころで時速85キロメートルにまで達した。このため23軒の屋根が吹き飛び、木が10本と電話回線と送電線をとおす電柱が7本倒れた。イスタンブル海上バス会社(İDO)は次の便を悪天候により欠航させた。(略)

■道路も一部閉鎖

エディルネでも降雪と激しい吹雪の影響でトルコとヨーロッパをつなぐハムザベイ国境ゲートが通行止めになった。またスュルオール-ララパシャ間、ウズンキョプリュ・メリチ間、ケシャン・エネズ間、ケシャン・イプサラ間の郡道路が閉鎖され、多くの村道も通行止めとなった。高速道路パトロール隊と県特別行政局は雪で通行不能となった道路の復旧作業を始めた。

■3地域で停電

トラキヤ電力供給会社のアフメト・エルドアン社長は送電システムへ電力供給ができなかったために今朝8時からクルクラレリ、テキルダー、エディルネと町村部で3時間におよび電力が供給されなかったと説明した。復旧にともない、30%減の形で、電力供給が行われているという。停電の影響でこの寒さのなか、集中暖房システムも作動せず、水道もストップした。

■テキルダーでも1名凍死

厳しい寒さでシャルキョイでは昨夜1名が凍死。屋根裏部屋で1人暮らしだった75歳のイスマイル・ギュルタシュさんが近所の人々によって凍死しているのが発見された。

■通信制高校の入試、参加者少なく

トルコ全国で行われた通信制高校の試験も降雪により出席者が少なかった。町村部からの交通の便が確保されず、多くの市民が受験できなかった。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:18322 )