インターネットによる婚資金詐欺で女が逮捕
2010年02月09日付 Jam-e Jam 紙

【事件部】結婚を口実に、インターネットを使って若い男性をだまし、結婚式を挙げる前に婚資金(メフリーエ)をだまし取っていた若い女が逮捕された。

 ジャーメ・ジャム紙によると、しばらく前、ある男性がテヘラン警察センターを訪れ、若い女を訴えた。

 被害を届け出た男性は、供述の中で警察に次のように話した。「数週間前、ネット上で若い女性と知り合いました。お互いに惹かれ合っていることを告白し、私たちは結婚することを決めました。テヘランにある役所で結婚式を挙げる前に、結婚のための婚資金として、『自由の春』〔8.33グラム金貨のこと〕33枚を彼女に支払うことになりました」。

 被害男性は続けた。「事件のあった日、役所に向かっていた時のこと、彼女は私に、フルーツジュースを買ってきて欲しいと言ってきました。フルーツジュースを買うために、車を降り、5分後に戻ってきました。すると、女性と33枚の金貨が入った包は跡形もなくなっていました。彼女を見つけ出そうと探しましたが、ムダでした」。

 この訴えを受け、本件についての司法による捜査が開始された。窃盗の容疑がもたれた女のコンピュータ・グラフィックによる似顔絵作りが行われ、彼女を逮捕するための捜査が開始された。

 逃亡中の犯人を逮捕するための捜査が続けられていた最中、別の4人の男性も警察に同様の訴えを起こした。

 捜査員らは新しく被害を届け出た男性らの事件を捜査する中で、窃盗の容疑がもたれている女のコンピュータ・グラフィックの似顔絵が互いに一致していることを突き止め、女が同一の方法で若い男性たちを騙していたことが判明した。

 捜査が続けられた結果、数日前、逃亡中の女がテヘランの南部地区で別の若い男性をわなにかけ、窃盗を働こうとしていたところを発見、女を逮捕した。

 この女はテヘラン警察センターに連行され、取り調べの中で多くの窃盗を自白した。

婚資金(メフリーエ)を盗んだことを自白

 容疑者の女は警察への供述において、次のように述べた。「少し前に、ある男性に惹かれて、彼との結婚を決心しました。ところが彼は、私を騙し、お金や金貨を盗んでしまいました。彼を見つけることができず、私は若い男たちに復讐することを決意しました。インターネットで関係を作った上で、結婚を口実に彼らを騙し、結婚式の前に私へのメフリーエとして用意された金貨を若い男たちの車から盗んだのは、そういう理由からです」。

 この報告によると、窃盗の罪に問われている容疑者は司法命令によって刑務所に送られた。追加の取り調べが、今も続いている。

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( 翻訳者:小原智恵 )
( 記事ID:18494 )