イスラエル当局、エルサレム旧市街への住民の立ち入りを禁止
2010年03月16日付 al-Hayat紙

■ エルサレム旧市街が隔離される恐れ
■ ユダヤ化へ抵抗の呼びかけ

2010年03月16日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ国際面

【ラーマッラー:ムハンマド・ユーニス、ガザ:ファトヒー・サッバーフ】

 1967年の占領以来初めて、エルサレム市民はアル=アクサー・モスクに入って礼拝することだけではなく、アル=アクサーモスクや岩のドーム、ウマル・モスクから聖墳墓教会などに至るまで、城壁内の全ての聖域や遺跡がある旧市街への立ち入りを禁じられる事態に直面した。イスラエルは、何か事があるたびにパレスチナ人のアル=アクサー・モスクへの立ち入りを禁止してきたが、エルサレム住民の旧市街への立ち入りを禁止するのは今回が初めてである。イスラエルは旧市街を完全に支配し、パレスチナ人を閉め出したいとの願望を隠していない。

 エルサレムにおけるイスラエル政府の一連の措置と時を同じくして、パレスチナ人住民を移住に追い込もうとするユダヤ右派組織のキャンペーンが展開されている。これらの団体は日曜日[14日]の夜、「イスラエルの地」からの「非ユダヤ住民」の退去を求めるチラシを配った。これらの団体は声明の中で、「トーラー[ユダヤ教の聖典]には、イスラエルの地がユダヤ人のみに属すると書かれている。イスラエルの地にユダヤ人以外の者が恒常的に住むことは禁じられているのだ」としている。

(中略)

 「ファタハ」のエルサレム問題担当者ハーティム・アブドゥルカーディル氏は旧市街の状況について「いつ暴発してもおかしくない」として、「イスラエル人は、エルサレムを政治的首都にとどまらず、今や宗教的首都とする目論みに着手した。…紛争を政治レベルでなく宗教レベルでの紛争にしようと企んでいるのだ」と述べた。

■ 衝突で負傷者

 その後、西岸地区ラーマッラー北部のアッターラ検問所付近でパレスチナ人学生数十人とイスラエル軍兵士らが衝突し、イスラエル軍の発砲によりパレスチナ人学生10人が負傷した。パレスチナの医療及び治安筋によれば今回の衝突は、シナゴーグ竣工の発表や入植地計画、エルサレムでのイスラエル当局の一連の措置に抗議してビールゼイト大学の学生グループが呼びかけたデモの最中に起きた。ラーマッラーにあるパレスチナ医療センターのムハンマド・イードゥフ所長は、AFP通信に対して「6人の負傷者を受け入れた。その内2人は実弾による負傷者で、1人は胃に、もう1人は首に銃弾を受けている」と語った。

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