イラク・イスラーム国の幹部2人を逮捕
2010年05月17日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イラク当局、アル=カーイダ新指導部の一刻も早い撲滅を宣言
2010年05月17日『クドゥス・アラビー』(イギリス)HP1面
【バグダッド】
イラクのハイレベルの治安担当者は月曜日、「イラク・イスラーム国」が公表した新指導部の寿命は、前の指導者アブーウマル・アル=バグダーディーとその大臣アブーアイユーブ・アル=ミスリーの時と比べて、きわめて短いものとなるだろうと語った。
バグダード作戦本部のカースィム・アター報道官は記者会見で、「イラク・イスラーム国」のアルジェリア人とサウジアラビア人、2人の大物幹部の逮捕を公表し、「アル=カーイダ追跡のために編成された諜報部隊は、アブーバクル・アル=バグダーディーその他の幹部の統治期間を、アブーウマル・アル=バグダーディーとアブーアイユーブ・アル=ミスリーの期間よりも短命に終わらせると誓った」と断言した。
「イラク・イスラーム国」は日曜に、アブーウマル・バグダーディーの後任としてアブーバクル・アル=バグダーディーを新指令官に任命したと発表している。アブーウマル・バグダーディーは先月、バグダードの北の砂漠地帯に位置するアル=サルサールで空爆により殺害された。
アター報道官によれば、アル=カーイダの新戦略は、人事を刷新し、精神的に強いアラブ人テロリストたちへの依存を強めることにあるという。そして同報道官は、「我々の情報では、資金不足と前の指導者の殺害のために彼らは混乱した状況にいることが確認されている」と述べたが、ある程度活発な組織も一部に残っていることを認めた。また、バグダード作戦本部の諜報部隊は、3月半ばに逮捕された[イラク・イスラーム国の]バグダッド州知事であるムナーフ・アッ=ラーウィーから入手した大量の情報を持っていると指摘した。
アター報道官は記者会見で2枚の写真を公開し、「この2人はアル=カーイダの大物幹部で、一人はサウジアラビア人、もう一人はアルジェリア人だ。イラク・イスラーム国の第一線および第二線の幹部を標的にした『ライオンの一撃』作戦で逮捕した」と述べた。
そのうちの一人はアブドゥッラー・アッザーム・サーリフ・マスファル・アル=カフターニー、通称スィナーン・アッ=サウーディー(31歳)と言う人物で、経営・計画大学およびファフド王立防衛大学を卒業し、サウジアラビアで少尉の地位についた後、2004年イラクに入り、現在の地位はバグダードのアル=カーイダ治安責任者であるという。スィナーンはアル=カーイダから発せられた中央指令に基づき、アイマン・アッ=ザワーヒリーと連携して、ワールドカップ期間中に南アフリカでのテロを計画していたと、アター報道官は明言した。
スィナーンは2005年にアル=カーイムとフサイバ(イラク西部)でテロを実行し、2009年には金工芸店の窃盗に参加、バグダードのホテルを狙ったテロや刑事事件の証拠品保管所への襲撃などにも参加し、カルバラーやナジャフにあるシーア派の聖廟の攻撃を計画していたことも明らかになった。さらに、ムナーフ・アッ=ラーウィーと共謀して、宗派間紛争を引き起こすために、アル=カルフとアッ=ルサーファから選び出したいくつかの地区の爆破を計画していたことも確認された。
もう一人はアルジェリア国籍のターリク・ハッサーン・アブドゥルカーディル、通称アブーヤースィーン・アル=ジャザーイリーで、1976年生まれ。2005年にイラク入りし、チグリス川西岸のアル=カラフのアル=カーイダ軍事責任者の地位に就いていた。
(後略)
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( 翻訳者:石川貴子 )
( 記事ID:19255 )