アフマディーネジャード「制裁はイラン経済にとってプラスだが、対話にとってはマイナスだ」
2010年06月29日付 Jam-e Jam 紙

イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領は昨日、記者会見で、欧米諸国との対話継続に向けてイラン・イスラーム共和国が設定する新たな条件を発表した。

 大統領は国内外のマスコミの代表者らを交えた会見で、イランの設定する新たな条件を発表し、さらに記者からのさまざまな質問にも答えた。

 同氏は、エルドアン首相とルーラ・ダ・シルヴァ大統領に対するオバマ大統領の求めにもとづくかたちで、テヘラン宣言が作られたのだと指摘し、「彼ら〔=欧米諸国〕は、この宣言〔=テヘラン宣言〕が発表された直後に、〔対イラン制裁を強化する内容の国連安保理〕決議を採択し、その上で『話し合いをしたい』などと再び言ってきたのである〔=イランと話し合いをしたいのなら、テヘラン宣言をまず受け容れるべきであり、イランに敵対的な行動を取るべきではない〕」と述べた。

 また同氏は、同宣言は依然として有効であり、〔その有効性は〕これからも続くと指摘し、「我々はまだ5+1〔※国連安保理常任理事国+ドイツ〕と話し合いを行う用意があるが、そのための条件は以前と同じではない」と述べ、さらに決議を採択した安全保障理事会の措置は道徳に反するとした上で、「我々はこの措置に対する罰として、交渉を延期する。交渉の時期はラマダーン月(断食月)半ば〔西暦8月下旬〕より後でなければならない」と述べた。

 大統領はさらにもう一つ別の条件として、交渉希望国に対し、シオニスト体制〔=イスラエル〕が保有する核弾頭に関する見解を表明するよう迫った。

〔後略〕

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( 翻訳者:酒井晶 )
( 記事ID:19610 )