イラン外務報道官「ブーシェフル原発が攻撃された場合は厳しい対応を取る」
2010年08月18日付 Jam-e Jam 紙

モルダード月30日〔西暦2010年8月21日〕土曜日、ブーシェフル原発稼動の初期段階として、同原発のプールへの核燃料の搬入がついに始まる。こうしたなか、ラーミーン・メフマーンパラスト外務報道官は、同原発に対して攻撃を実施するとの脅迫が一部から出されていることに対し、「現在、核燃料は原発付近に置かれている。もしこの原発に何らかの攻撃がなされた場合は、厳しい対応が取られることになるだろう」と語った。

 同報道官は国内外メディアとの週の定例記者会見で、シオニスト体制が最近、ブーシェフルの核施設に対して脅迫めいた言動を行っていることについて「こうした脅迫は今までも繰り返されてきた。すでに本来の効果を失っている」と明言した。

 ブーシェフル原発の公式稼動の時期が発表された直後、シオニスト体制の高官ら数名が秘密裏にホワイトハウスを訪れ、米当局と面会を行った。ロシア当局にブーシェフル原発稼動を取り止めるよう、一致して説得するべく協議を行うことが目的であった。しかしこの面会も実を結ばず、ついにロスアトム(ロシア原子力庁)のセルゲイ・ノヴィコフ広報担当官は同庁当局者の発言として、8月21日にイラン原発初号機の稼動を行う、と発表したのであった。

 ジョン・ボルトン前米国連大使が米FOXニュースとの会見で、「イスラエルはブーシェフル原発への軍事攻撃を、〔もし実際に行うのであれば〕8月21日、すなわちブーシェフル原発の稼動日に決行する必要がある」と語ったのは、ちょうどその頃のことであった。

 彼はさらに「ブーシェフルの核施設を攻撃目標にするのにイスラエルに残された時間は、1週間しかない。〔‥‥〕手遅れになって攻撃が難しくなる前に、実行しなければならない」と続けている。

 しかしながら、こうした脅迫行為については、イランだけでなく西側筋も、真剣に取り合ってこなかったというのが実際のところである。例えば、アメリカの〔クリスチャン・〕サイエンス・モニター紙は、シオニスト体制にはイラン核施設を軍事攻撃する能力はないとの見方を示している。同紙は、〔イスラエルからブーシェフルまでは〕距離が長く、また〔イスラエルがイランを実際に攻撃した場合〕イラン側からの厳しい反撃が予想されることに言及し、〔現実問題として〕同体制にはイランを攻撃する力はない、と強調しているのである。

〔後略〕

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( 翻訳者:渡部智士 )
( 記事ID:20060 )