ブーシェフル原発への核燃料搬入の遅れ、コンピューター・ウイルスが原因ではない
2010年10月05日付 Mardomsalari 紙

原子力庁長官は、ブーシェール原子力発電所の核燃料を原子炉中心部に本格的に搬入するおおよその時期を、メフル月後半〔10月中旬頃〕だと発表した。

 アリー・アクバル・サーレヒー長官はIRNA(イラン国営通信)との会見において、「現在、原子炉の中心部は洗浄中であり、作業はきわめて順調だ」と述べた。

 原子力庁長官は、核燃料の原子炉中心部への本格的な搬入時期がメフル月の前半〔9月下旬〜10月初旬〕から後半にずれ込んだ原因についての質問に答える形で、次のように述べた。「〔‥‥〕洗浄の過程で、原子炉の側面にある貯蔵プールでわずかな漏れが見られ、それをふさぐ作業を行った。こうしたことが、作業に数日間の遅れが生じた理由である」。

(中略)

 サーレヒー長官は、原子炉中心部への本格的な燃料搬入がメフル月の前半から後半にずれ込んだのは、スタックスネットと呼ばれるコンピューター・ウイルスと関係があるのかとの質問に答え、「この問題は、このウイルスと何の関係もない」と強調した。

 ブーシェフル原子力発電所の計画責任者もまた、原子炉中心部への燃料搬入状況について、次のように述べた。「〔‥‥〕(もし障害がなければ)メフル月下旬からアーバーン月初旬〔10月中旬〜下旬〕にかけての時期に原子炉内部への燃料の搬入を始める、というのが我々の計画・予定である。この段階で重要なのは、原子炉中心部への燃料搬入に際して、イラン原子力安全管理機構から許可を得ることである」。

 マフムード・ジャアファリー氏はさらに、「検査段階が無事済めば、メフル月下旬にも原子炉中心部への燃料搬入が始まるだろう」と述べた。

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( 翻訳者:三浦由佳理 )
( 記事ID:20426 )