酸をまいた容疑で男を逮捕:ガズヴィーン-容疑者はゴミ収集業に従事し、精神病を患っていた模様-
2010年12月13日付 Jam-e Jam 紙

自転車に乗り、ガズヴィーン市内各地で男女9名の顔に酸をかけていた男が逮捕された。

 酸ふりかけ魔の男はゴミ収集業者で、犯行に及んだ動機は不明である。また、逮捕される前も、犯行を繰り返す計画だったとも伝えられている。

 ジャーメ・ジャム紙によると、今年のアーバーン月[※西暦2010年10/11月]に、6名の若い女性がそれぞれガズヴィーン市内の警察署を訪れ、酸をまいた男を訴えた。

■自転車に乗った酸ふりかけ魔の足取り

 警察による被害者らへの聴取で、被害者たちがガズヴィーン市の北部や中心部で自転車に乗った男の犯行に巻き込まれ、酸をかけられていたことがわかった。

 被害者らから得た情報からは、自転車に乗った男が酸の入った瓶を投げて彼らに危害を加えていたことが判明した。

 捜査の過程で、市のゴミを収集している中年の男が事件現場に現れ、酸ふりかけ事件について〔近隣の〕住民に尋ねていたことが判明した。

 この男に不審を抱いた警察は男の行動を監視、その結果、男が自転車で市内を移動し、常に瓶を携帯していることがわかった。

 ガズヴィーン市警は、この中年の男が逃亡中の酸ふりかけ犯に違いないと確信し、事件を予審判事に報告、司法令状を得て、先の金曜日の午後に容疑者宅を訪れ逮捕した。容疑者宅を家宅捜索した結果、酸の入った瓶が警察によって発見された。容疑者は44歳で名をホセインといい、刑事警察へと身柄が引き渡され、取り調べで犯行を自供した。

 報道によると、容疑者はガズヴィーン州で酸をまいた9件の事件を自供したという。同容疑者は司法命令により、現在、警察の拘置所に留置されている。事件を起こした容疑者の真の動機解明に向け、取り調べが続いている。

 これに関して、ある消息筋はジャーメ・ジャム紙に「酸をまいた容疑で逮捕された人物は精神面に問題を抱えている。司法命令により、彼に精神的異常がないか見定めるための法医学による検査が始まった」と語った。

 この人物によると、「容疑者の供述によると、彼は酸をゴミの中から見つけては水を混ぜ、行き当たりの人々に危害を加えていたとのことだ。この物質(酸)については、一部が彼の自宅で発見されている」とのことだ。

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( 翻訳者:鳥光真理子 )
( 記事ID:21084 )