少女暴行魔、自らの人生に「幕」:エヴィーン刑務所で処刑
2011年01月13日付 Jam-e Jam 紙

仲間とともに賭け事を行い、その結果キャラジの某地区で10代の少女を略取して暴行した若い男に対し、昨日エヴィーン刑務所構内で絞首刑が執行された。

 ジャーメ・ジャムの報告によれば、84年バフマン月の初め〔=西暦2006年1月下旬〕に、ある男性が娘を連れてテヘラン州警察を訪れ、自分の娘が悪党の若者3人組に略取されたと訴えた。

 この男性の訴えを受け、警察官らは少女への取り調べを始めた。少女は供述で、「事件の日、学校から外に出た後、キャラジ市内の某地区で家に帰ろうと通りでタクシーを待っていました」と述べた。

 彼女はさらに、「流しのタクシーに乗ると、後部座席に座っていた3人の乗客が運転手を襲い、怪我を負わせて車を盗みました。男たちは私をマラールド街道方面に連れて行き、私を暴行しました」と述べ、「私は道端に放り出されました。すると、通り掛かりの車が私の存在に気付き、助けてくれました」と続けた。

逃亡中の犯人3名を追跡

 警察官らは少女から入手した情報をもとに、若い悪党3人組のCGによる似顔絵の作成に取り掛かり、犯人発見へ向けた捜索が始まった。

 容疑者逮捕へ向けた捜査を続けていたところ、タクシーの運転手が警察署を訪れ、若い悪党三人組によって車が強奪されたと訴え出た。

強奪犯の罠にはまった運転手

 被害者はこのことについて、警察に次のように訴えた。「三人の若い男を乗客として乗せました。少し走った後、若い女性を乗せ、走行を続けました。走行中、若い男の一人がナイフで、『車を渡せ、さもなくば殺す』と脅してきました。強盗犯らの要求に抵抗すると、彼らは私をナイフで切りつけ、けがをした私を車外に放り出しました。そして彼らは車を強奪して、逃亡しました。乗客として乗せた女性がどんな目に遭ったのか、私には分かりません」。

〔‥‥〕

 犯人の捜索が続く中、入手した手がかりによって、数週間後、容疑者らはテヘラン郊外の公園にいるのを突き止められ、逮捕された。

 容疑者らは警察署に送られ、そこで取り調べが行われた。そして運転手の男性の車を強奪し、男性に怪我を負わせ、少女を略取したことを自白した。

学校に通う少女の略取と暴行を自白

 ファルザードという名の容疑者の一人は、供述で「事件当日、友人らと賭け事を行った。その結果、私が車を盗み、客として乗ってきた少女を暴行することになった」と語った。

〔‥‥〕

被告らを待ち受けていたのは「死刑」

 少女暴行の罪に問われたファルザードの件は、テヘラン州刑事裁判所に送られた。裁判の結果、第77法廷の裁判官らは被告を有罪と判断し、死刑を言い渡した。容疑者の控訴によって、本件は最高裁判所に送られたが、控訴は棄却され、判決が確定した〔‥‥〕。

 昨日、暴行魔ファルザードはエヴィーン刑務所の構内で絞首刑に処され、彼の人生ファイルは永遠に閉じられたのである。

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( 翻訳者:日下涼 )
( 記事ID:21221 )