イラン、医療用の核の分野での新たな成果を披露
2011年01月16日付 Jam-e Jam 紙

イランへ招待された5カ国の特使による核施設への視察旅行が行われ、初日、特使らはアラークにある核施設を視察した。

 参加したのはエジプト、キューバ、シリア、ベネズエラ、及びオマーンの各国代表者らで、彼らは昨日、セイエド・アリー・アクバル・サーレヒー氏とともにアラーク重水炉を視察した。この重水炉は、かつてIAEAが疑念を抱き、疑惑として何度もIAEA定期報告書のなかで指摘してきた施設である。

 イランは、透明性を高めるためにIAEAの査察官とつねに協力し、同核施設の活動をめぐるあらゆる種類の疑惑にもこたえてきた。そして今回、イランは率先して、我が国の核施設への視察に様々な国を招待した。こうして、イランの招待を受け入れた国々の代表者らは、金曜日からテヘラン入りを始め、彼らに用意された2日間にわたる核施設視察ツアーに参加したのである。

 イラン原子力庁長官で、外相代行を務めるサーレヒー氏も、これらのゲストたちととともにアラークへ向かった。同氏は非同盟諸国・G77、アラブ連合、及びペルシア湾岸協力会議の各代表者〔※それぞれキューバ、エジプト、オマーンからの代表者を指すものと思われる〕、ならびにシリアやベネズエラといった国々の特使らをガイドするなかで、アラーク核施設の新たな成果を3つ披露する見込みとなっている。これら3つの成果はいずれも、医療分野で用いられるものだ。

 実際、今回の「核のツアー」の参加者らは、核の平和エネルギーの分野におけるイランの「自力」を知ることになるだろう。こうしたなか、アラーク核施設が生んだ科学的研究で応用可能な最新の重要成果が1つ、そして癌患者や難病患者の治療に用いられる最新の放射性薬品が2つ、〔メディアに〕公開された。

 アラーク重水生産コンビナートは、イラン暦1385年6月4日〔西暦2006年8月26日〕、マフムード・アフマディーネジャード大統領によって運用が開始された施設だ。このコンビナートで作られる生産物は医療、特に癌やエイズを抑え込むのに決定的な役割を果たすもので、また重水炉の冷却材・減速材としても用いられる。

 イランは重水を生産する設備・技術をもった国としては、世界で9番目の国に数えられている。

〔‥‥〕

Tweet
シェア


関連記事(イラン、イエローケーキの自給自足を達成)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:塩尻菜穂子 )
( 記事ID:21247 )