ブーシェフル原発、電力の供給先延ばしへ
2011年01月29日付 Mardomsalari 紙

明日国会に出席して、アフマディーネジャード大統領が指名した新外相候補として国会議員らの信任投票に臨む予定のアリー・アクバル・サーレヒー原子力庁長官は、ブーシェフル原発に関するインタビューに応じ、そのなかで同原発が生産した電力が全国の電力網に供給されるのは、来年のファルヴァルディーン月20日〔西暦2011年4月9日〕以降になるとの見方を示した。

 しかしサーレヒー氏は以前、ブーシェフル原発はバフマン月下旬〔2月中旬〕にもイランの電力網に接続されると明言していた。

 とはいえ、サーレヒー氏は今回の新たな発言では、慎重さを崩してはいない。「〔もし目標通り4月9日にブーシェフル原発から電力が供給されれば、〕炉や発電施設の稼働を始めて5ヶ月強での供給ということになるが、世界的には、9ヶ月から1年以上かかるのが普通だ」。つまり、はっきり言えばブーシェフル原発の生産した電力が供給されるのは、来年のモルダード月〔2011年7月下旬〜〕以降になる可能性もある!、ということだ。

〔‥‥〕

 サーレヒー氏はさまざまな機会で、ブーシェフル原発が生産した電力は今年のデイ月下旬〔2011年1月中旬〕にも国の電力網に供給され、そのための式典がバフマン月〔2011年1月下旬〜2月下旬〕に行われるだろうなどと明言していた。しかし今や、バフマン月末までに炉が臨界点に達することができるようにしたい、などと希望を語っている。

 昨日、アリー・アクバル・サーレヒー原子力庁長官はイラン学生通信(ISNA)とのインタビューで、ブーシェフル原発の炉が臨界点に達する時期、及び同原発で生産された電力が全国の電力網に供給される時期について、次のように述べた。「ブーシェフル原発をはじめ、どの発電所も稼働には時間がかかるものだ。さまざまな過程を経る必要があり、なかには段階的に行わねばならないものもある。すでに何度も述べてきたように、われわれにとってブーシェフル原発の安全な稼働の方が、迅速な稼働よりも重要なのである〔‥‥〕」。

 同氏はその上で、「バフマン月末までに、ロシア側の責任者同席のもと炉が臨界点に達することを、われわれは希望している〔‥‥〕」と語った。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:21483 )