(技術的理由により非公開)レバノン:宗派主義体制打倒を求めるデモ拡大
2011年03月07日付 al-Hayat 紙


■ レバノンで宗派主義体制反対デモの参加者、数百人規模から数千人規模へ

2011年03月07日付『アル=ハヤート』紙

【ベイルート:本紙】

若者たちに向けて祝福の米粒がビルのバルコニーからパラパラと撒かれると、彼らは笑い、気勢を上げて次々に叫んだ。「ベランダに立ってないで、降りてきて!貴方の国民はここにいる!」…それぞれの拳を、そしてレバノン国旗を掲げた若者たちが叫ぶ「貴方の国民」とは、市民団体や若者らのフェイスブックや路上で配ったチラシを通じての呼びかけに2週間にわたって応え、デモに参加した人々のことに他ならない。今回のデモは[ベイルート北東部郊外]ダウラ地区の架橋の前を出発して[ベイルート東部]コルネーシュ・ナハルにある電力会社に向かい、宗派主義体制打倒が呼びかけられた。

昨日は若者ら自身が驚き、また周りの人々も驚いた。[ベイルート南東部郊外の]シイヤーフ地区にあるマール・ミハエル教会の前から[ベイルート南東部の]タイユーナ地区まで行進したのは、先週のデモでは数百人規模であったが、今回のデモでは突然数千人規模にまで膨れ上がり、1万5000人が参加したと言う者もいた。これによって、大規模なデモを行うのは各宗派勢力もしくは政治勢力だけだという常識が覆された。

デモ隊には、多数の子供らや男性、女性、髪を隠していない若い女性 やヒジャーブを被った若い女性がおり、デモ隊の通る地域から新しい参加者が加わるたびに、飽くことなく何度も「レバノンよ、君 の番だ!」「革命を、革命を!」などといったスローガンを叫び、さらに3月14日勢力と3月8日勢力の双方を非難して両勢力の政治に異を唱え、「14日も8日もたくさんだ!国を商店にしてやがる!」と繰り返し、さらに「電力会社の汚職の一件は、氷山の一角だ」と主張した。

 デモ参加者らは昨日、「世俗的民主国家のために」、「そう、我々にはできる」、「政教分離を」、「14日も8日もない…私はレバノン人だ」といった横断幕を掲げて行進をした。そして今回のデモは最後ではないと再び約束をした。
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