放射能が2人の間をさく―トルコ人・日本人カップル
2011年03月18日付 Milliyet 紙

日本で3月11日の金曜日に発生した地震と津波の被害を受けて、今度は原発事故が起こり、トルコを含む各国政府が、日本に滞在する自国民に対し避難勧告を行っている。ブリュト・アイハンと日本人の妻であるササキ・ミカのカップルも、この影響を受けて一時的な別離を余儀なくされた。

先週、日本で発生したマグニチュード9の地震と津波の被害を受けた福島原発で、国際原子力事象評価尺度判定(危険度レベル)が、本日(3月18日)付で公式にレベル4からレベル5に引き上げられた。
トルコを含む各国政府は、週明けより放射能被害を受けないため、自国民に日本国外退避の勧告を続けている。何千人もの人々が、飛行機でもって日本を出国するなか、空港では涙を誘うような光景が見受けられる。

日本を離れる家族の中には、自分の配偶者や子供達と離れ離れにならねばならない人々もいる。特に、自分の夫や妻の一方が日本人である場合、こうした別れの辛さを最もかみしめることになる。

■ブリュトとミカ、見る人の涙を誘う

こうした家族のひとつが、ブリュト・アイハンとササキ・ミカの夫婦だ。トルコ人である夫のアイハンとササキが成田国際空港において涙ながらに別れを惜しむ場面は、見るものの涙を誘った。
二人が、セキュリティーチェックと搭乗口を隔てるガラスの壁の前で電話を掛け合う姿が、ロイター通信のカメラに収められた。
ササキは、アイハンを放射能汚染から守るため国外退避をさせたこと、自分は日本に家族を残しては行かれないのでこちらに残る道を選んだ、と語っている。

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( 翻訳者:沓澤実紗子 )
( 記事ID:21861 )