ベイルートで「中東医学会議」―アラブ世界における学問研究強化の取り組み
2011年05月15日付 al-Hayat紙

■「ヴィジョン2020」:アラブ世界における医学研究強化のためのレバノン・イニシアティブ

2011年5月15日付『アル=ハヤート』

【ベイルート:バルキース・アブドゥ・アル=リダー】

 アラブ世界において学問研究のイニシアティブをとるのはどこだろうか?アラブ諸国の予算に学問研究のための適当な予算的余地は見つかるだろうか?こうした予算は、非常に少額予算しか配分しない学問も含む多くのことを考慮しているようなのだが、それらはほとんど言及されることはない。アラブ諸国の学問研究のための予算については、アラブ諸国全体での支出総額が年間7億5000万ドルであるのに対して、先進諸国は年間5000億ドルを費やしていることを挙げるだけで十分であろう。これはアラブ地域の後進的現状の明らかな証拠である。

 チュニジアからエジプト、湾岸諸国に至るまでアラブ世界レベルで、研究調査は見当たらず、先進研究に至ってはほぼ皆無である。西洋諸国は科学の宇宙を飛び回っているが、地域諸国(=アラブ)は西洋からの引用の海を泳いでいる状態である。同様に技術革新や疑問、議論を放棄してしまっている。
科学が発達していないという現状に対し、にアラブ諸国は心臓病や血圧、糖尿病といったいくつかの疾病の患者数に関しては一番の中心的地位を獲得している。

―研究調査とその重要性
 アラブ世界における学問的な後進のレベルは不均等である。モロッコはエジプトのようにはいかないし、ヨルダンとも違う。そのヨルダンもサウジアラビアと同等ではない。こうした不均等はこれまで解消されてこなかったが、最近になってベイルートのアメリカン大学でアラブ諸国の会合が開かれ、学問研究に関する問題が話し合われた。

 中東諸国には深い学問研究を生みだす能力、世界的な実験と研究の日進月歩の発展に付いていく能力が欠けていたが、これが「第44回中東医学会議」の開催の理由の一つになっている。この会議は「クリーフランド・クリニック」の協力を得てベイルートアメリカン大学の「医学教育局」が開催したものである。

 医学的成果や革新的な治療法、先進的な研究などを習得するため、会議にはアラブ地域のあらゆる分野からの代表団が参加し、外国からも個人での参加者があった。こうした成果は医学の治療や実践の発展に貢献し、社会全般に有益なものである。
 会議の参加者らは学問研究とその世界的な動向に足並みをそろえることは、社会の発展と経済的、社会的成長の基本的な石組みとなるものであること、こうした発展は学術諸機関の責務であることについて合意した。学術機関はこうした死活的な活動の主要な中心とみなされているが、それは学術機関が研究調査の促進と活性化、学生の学問的なインセンティブを主導する基本的な役目を負っていることに鑑みてのことである。

 医学分野の先進技術を習得することで医師の学問的レベルを向上させること、および医師らを研究に参画させるよう計らうことの重要性が認識されたことから、ベイルートアメリカン大学の医療センターは会議を通じて「ヴィジョン2020」を発表した。「ヴィジョン2020」は社会的ニーズを満たす新たな教育プログラムの立ち上げを軸とした一連の計画のس相互補完的集合体によって形成されている。またこれはベイルートアメリカン大学の研究拠点化の意欲があらゆる意味で強化するものである。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:片山満祐子)
(記事ID:22499)