シリア:シリアは小麦生産量が360万トンにまで増加すると予測
2011年05月27日付 al-Hayat紙

■シリア:シリアは小麦生産量が360万トンにまで増加すると予測

2011年5月27日付『アル=ハヤート』

【ダマスカス:ヌールッディーン・アル=アアサル】

 シリアの農業省は、同国の小麦生産高が33%増加し、2010年の270万トンから今期は360万トンになると予測した。この予測は、過去2カ月間に農業地域で激しい降雨があった後に出された。また、農業省は、同省が今期の小麦作付の拡大を認めた後、小麦の作付面積が150万ヘクタールに拡大すると予測した。小麦の作付面積拡大の容認は、冬作物、夏作物の収穫量を犠牲にしたものであるが、その目的は耕作可能な農地を小麦生産のために利用することである。

 シリア農業省が発表した公式な数値では、シリアでの小麦生産は2006年に420万トン、2005年は470万トンであった。農業省は、シリアが1994年以来小麦の輸出を開始したと発表しているが、過去数年間の干ばつにより小麦の生産量は減少、シリアは小麦の輸入国に転落した。灌漑省は、チグリス川の水で20万ヘクタール以上の土地を灌漑する事業を実施しているが、灌漑された農地の大部分は小麦さ作付される予定である。

 リヤード・ヒジャーブ農業相は、農業省が今期の小麦作付面積の増加のための諸措置をとったことを強調した。それらの措置は、食糧安全保障を実現するための措置であり、面積当たりの収量増加と近代的な灌漑事業を通じた近代技術の導入が主な措置である。また、同農業相は、気象状況に耐性があり、生産量が多い新品種を開発する科学研究を優先する必要があると強調した。

 シリアには、約20種類の硬質・軟質小麦の品種がある。シリアの硬質小麦は品質が高いことで有名で、世界的に好まれている。また、穀物は石油に次いで外貨を獲得するシリアの輸出品の第2位となっている。シリア政府は、生産者からの小麦1キログラム当たりの買い上げ価格を、軟質小麦を20シリア・ポンド(約0.42ドル)から21シリア・ポンドに、硬質小麦を20.5シリア・ポンドから21.5シリア・ポンドに引き上げた。買い取り価格の引き上げは、農民が生産物を「穀物公社」に販売することを奨励するためである。

 ちなみに、国際市場における小麦の価格は硬質小麦1トンが1万7000シリア・ポンド、軟質小麦1トンが1万6700シリア・ポンドである。「穀物公社」は、シリアが今期必要な小麦は270万トン以上であると発表している。また、同公社は、公社が生産者から買い上げる小麦の量を600億シリア・ポンド相当と見積もっており、同公社は今期の小麦買い入れのためにシリア各県に144件の事務所を開設した。シリア農民連盟のハマード・サウード会長は、2008年には、生産者が「穀物公社」よりも高値を提示した商人たちへの小麦売却を拒んだ、と述べた。同会長は、生産物の95%以上穀物公社に出荷したすべての農業組合の代表者に「報奨金」を与えるよう訴えた。

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(翻訳者:高岡豊)
(記事ID:22676)