西アゼルバイジャン州副知事「『ウルミエ湖を救おう集会』は体制の敵によって企てられたもの」
2011年09月05日付 Mardomsalari 紙

 西アゼルバイジャン州公安担当副知事は、昨日朝からのオルーミーイェ(ウルミエ)市の状況は平常通りだと表明し、「現在、市の全域で治安が確保されている」と述べた。

 イーサー・ガンバリー氏はメフル通信とのインタビューの中で、オルーミーイェ県内で一部の人々が集会やデモ行進を行ったことに遺憾の意を表明し、「こうした行為はウルミエ湖の現状の改善に寄与しないばかりか、人々の生活や経済情勢に混乱をもたらすことにもなる」と述べた。

 メフル通信によると、同氏は「暴動や騒乱を起こしたところで、自然環境をめぐる問題は解決しない」と指摘した上で、「昨日〔=9/3〕の午後から夜にかけてオルーミーイェ市民によって行われた違法集会は、オルーミーイェ県のイメージを汚すと同時に、同市の市場と経済を停滞に追い込み、市民自身が害を被る原因となった」と述べた。

 ガンバリー氏は「ウルミエ湖の現在の問題は、何年もかけて今に至った問題なのだ」と強調し、「暴動を起こし、市場を停滞させても、この問題を解決することはできない」と述べ、さらに「残念ながら土曜日〔=9/3〕の午後から夜にかけて、一部の利己的な人々が治安部隊と衝突し、公共の秩序と治安を混乱に陥れた」と続けた。

 ガンバリー氏は負傷した人の数、ならびに数名の若者が殺害されたとの噂について、質問に答える形で「土曜日の午後の事件では、殺されたり負傷したりした者はいない」と述べ、さらに「確かに、先週土曜日〔=8/27〕の違法集会では、軽傷を負った者もいるが、昨日〔=9/3〕のデモでは何事も起きなかった」と続けた。

 西アゼルバイジャン州公安担当副知事は公共物に生じた損害ついて、「残念なことに一部の利己的な人々によって、2カ所の銀行で窓ガラスが割られ、多数のごみの集積所への放火が行われた」と述べた。

 同氏は市の全域での安全確保に向けて、一般市民や各職業組合が協力してくれたことに感謝の意を表明し、「違法集会に参加した人は60名で、野次馬で周りに集まってきた人は200名に達した。この行為の指導者たちはすでに身元が割れ、逮捕されている」と述べた。

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( 翻訳者:斉藤美海 )
( 記事ID:23934 )