国会、IAEAに警告:ラーリージャーニー「国会はイランとIAEAの協力のあり方を見直す」
2011年11月14日付 Jam-e Jam 紙

 アリー・ラーリージャーニー国会議長は、イランの平和的核開発計画に関する国際原子力機関(IAEA)事務局長の悪意ある報告書に対し、「国会はIAEAとイランの協力のあり方について、再度検討する必要性を認識している」と表明した。

 ジャーメ・ジャム紙の報告によれば、国会議長は昨日の公開会議前の演説の中で、IAEAに警告した上で、「このようなIAEAのやり方は敵意以外の何物でもなく、アメリカとシオニスト体制の指示をなぞったものに他ならないと、我々は考えている」と述べた。

 同氏はイラン核計画に関する天野之弥事務局長の報告書に対して、「報告書の付属文書の中で指摘され、ここ数週間大きな波紋を広げてきた内容は、いずれも何ら新しいことを提示するものではなく、むしろアメリカとシオニスト体制がこれまで発表してきた報告書のなかに、いつもあった主張でしかない。これらの間違った情報に対してはすべて、〔イラン側からきちんと〕回答が行われてきたし、〔実際にIAEA前事務局長の〕エルバラダイ氏は何度も、〔イランが軍事目的の核開発を行っていることを示すような〕確実な情報には達していないことを認めていた」と述べた。

《中略》

 ラーリージャーニー氏は続けて「シオニスト体制のスポークスマンを務めているメナシェ氏は〔天野報告が公表されて〕すぐに、『イスラエルがIAEAに提供した情報のすべてが天野報告の中に採り入れられていることを歓迎する』旨を発表している」と述べた。

 同氏はその上で天野氏に向けて、「果たしてシオニスト体制は、あなたが〔遵守するよう〕加盟各国に指摘しているところの核拡散防止条約(NPT)に加盟しているだろうか?シオニストの宣伝スポークスマンが大っぴらに『自分たちが与えた情報がそのまま事務局長報告の中に入っている』と明言していることは、IAEAにとっても、またあなた自身にとっても不名誉なことではないのか?」と語りかけた。

 国会議長はさらに、「この報告書は極めて根拠に乏しく、性急に作成されたものであるため、ロシアや中国、非同盟諸国などさまざまな国は、この報告書を根拠のない破滅的な内容なものだとみなしている。その一方で、この1年間、〔イランの側からは自らに課せられた〕義務以上の調査許可がIAEAに与えられてきた」と強調した。

 ラーリージャーニー氏は「国会は、こうしたやりかたは敵意以外の何物でもなく、シオニスト体制とアメリカの命令をなぞったものに他ならないと考えている旨、またIAEAとのイランの協力のあり方を再検討する必要性を感じている旨、IAEAに対し警告する。なぜならIAEAは、協力してもしなくても、自らの非専門的な意思決定には何ら影響がないことを、〔今回の敵意に満ちた〕新たな対応によって自ら示したからである」と言明した。

 同氏はその上で、「よって、国会の国家安全保障委員会はこの問題について、他の関係機関と協力して調査を開始し、その結果を〔国会に〕報告する必要がある」と述べた。

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( 翻訳者:8408031 )
( 記事ID:24630 )