目と耳(アラブ文化と若者、その課題)
2011年12月28日付 al-Hayat 紙

■目と耳(アラブ文化と若者、その課題)


2011年12月28日『アル=ハヤート』紙


【ジハード・アル=ハーズィン】


もし読者がアラブ文化と若者、そしてその課題や、映画や演劇や歌に関する信頼性の高い文献を必要としているならば、今月アラブ思想協会が出版した「教養向上のためのアラブ報告書第四版」ほど優れた文献を私は持ち合わせていない。

報告書の全てを読んだふりをするつもりはないが、これはおよそ750ページにおよび、現代技術の専門家のためのCDを付録している。最近十年間の若者の労働市場の状況に関する部分を読み、その失業者数に不安を覚えたが、新世代の科学に対する興味に安心感を覚えた。シリアに関する部分はそこで日々行われている暴力を考える上で重要である。1年後のシリアの教育の現状との比較にあたり、シリアにおける継続的な流血の対立がそれにどのように影響したかを見るのに有用である。

報告書は数多くのアラブ諸国における若者の書物を概観し、それはレバノン、シリアからエジプトやスーダンまで、加えてチュニジアやモロッコ、サウジアラビアや湾岸諸国にまでわたる。しかし私が個人的な興味で読了した項目は言語に関する部分で、タイトルは「言語の変容か、若者の変容か」というものであった。アラビア語の保護に対する私の興味の理由は、若者にタハ・フセインやムスタファー・ルトフィー・アル=ムンフルーティーの言語を求めているわけではなく、むしろ単純に正しい言語を、ということなのだ。そしてこれは可能である。報告書は多くの若者が、二つの言語を使用しており、特に英語の第二言語としての使用が優勢であることを明らかにしている。これは健康的な現象であり、国際的に優勢な言語であることから、第二言語としての英語教育には賛成であるし、聖クルアーンとイスラーム教徒が存在する限りアラビア語に対して不安はない。


(後略)

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( 翻訳者:袖山結生 )
( 記事ID:24987 )