シリアでイラン人参詣者11名が誘拐
2012年01月28日付 Jam-e Jam 紙

 シリアのホムスという街で7名のイラン人技術者が誘拐されてから約一ヵ月、木曜日〔1月26日〕の午後、別の11人のイラン人参詣者が誘拐されたとの発表がなされた。この参詣者たちはバスで陸路をつたい、ダマスカスにある高貴なる聖地2ヵ所に向かう途中、シリアの反政府主義者らに誘拐されたと見られている。

 一部のインターネットサイトが伝えたところでは、この一行は巡礼参詣庁の許可なくダマスカスに入ったという。彼らは、ダマスカスの「ゼイナブ・モスク」と「ルガイヤ・モスク」〔※ゼイナブもルガイヤも、ともに初代イマーム・アリーの娘〕を参詣した後、陸路でイラクに入る予定だった模様だ。

 イラン国営通信(IRNA)の報道によると、武装した誘拐犯らはイラン人参詣者らを乗せたバスを無理矢理止め、参詣者5名と添乗員6名を連れ去り、女性らについては路上で解放したという。

 この報道の数時間後、イラン外務省はシリアで11名のイラン人参詣者らが略取された事件を非難した。

 ラーミン・メフマーンパラスト外務報道官は「届いている情報によると、〔シリアにある聖地を〕参詣して無謬清浄の預言者一族への忠誠を表明するために、陸路でダマスカスに向かった我が国の参詣者ら11名が、道中で正体不明の集団によって略取された」と指摘した上で、「人道的原則や倫理的・国際的義務に反するこの種の行動は、いかなる場合でも正当化することはできない。〔誘拐の罪を犯した〕これらの者たちが可及的速やかに、イラン人参詣者らを解放することを期待する」と述べた。

 同報道官は続けて「シリア政府当局者らには、これらのイラン国民の命の安全を保証し、彼らの可及的速やかな解放を実現させるために、ありとあらゆる手だてを尽くして頂くよう要請する」と述べた。

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:8408031 )
( 記事ID:25384 )