シリア:アル=カーイダがジハードを呼びかけ
2012年02月13日付 al-Hayat 紙

■アッ=ザワーヒリー、シリア人に「ジハード」とアラブ、トルコ、西洋をあてにしないことを呼びかけ

2012年2月13日水曜 『アル=ハヤート』

【バグダード:本紙】

 「アル=カーイダ」指導者のアイマン・アッ=ザワーヒリーは、新しい動画演説でシリアにおける「蜂起」を宣言し、「シャームの獅子たち」に「ジハード」とアラブ、西洋、トルコをあてにしないことを呼びかけた。

 アッ=ザワーヒリーは、複数のジハード・サイトや米国でイスラーム・サイトを監視する「サイト」で流布した動画で、「傷ついたシリアは依然として消耗している。」と述べると共に、「勇敢なムジャーヒドのシリア人民は既に立ち上がり、犯罪的虐殺者に対する勝利以下のものは受け入れない。これは城砦とジハードと力によりイスラームを守る国家を必ずや樹立するためである。」と述べた。

 また、同人は、「勇敢なムジャーヒドゥーンは、日々確信・忍耐・抵抗・決死の覚悟を増し、世俗主義宗派主義体制に対する名誉と尊厳の戦いに突入している。」と述べた。

 アッ=ザワーヒリーはシリア人民に対し、「西洋も、米国も、アラブの諸政府も、トルコもあてにしないよう呼びかける。あなた方は、これら諸国があなた方にしたことを良く知っている。」と呼びかけた。

 そして、アッ=ザワーヒリーは、「シリアの我が民よ、アラブ連盟も、連盟加盟国の腐敗した政府もあてにするな。何かを失った者は、それを与えることはできない。」と続けた。

 アッ=ザワーヒリーは、「(西洋、トルコ、アラブ諸国は)全て、イスラームを信仰し、自由で、独立で、強力で、対イスラエル・ジハードをするシリアを望んでいない。彼らは、従属し、抑圧され、イスラエルを承認し、イスラエルに追従し、世界的不正に屈するシリアを望んでいるのである。」との見解を示した。

 アル=カーイダの指導者は、「シリアの体制は堕落し、既に動揺し始めている。体制は消耗の極地に至っている。蜂起と怒りを継続し、イスラームによって統治する独立で名誉ある政府以外受け入れるな。」と述べた。

 また、「トルコ、イラク、ヨルダン、レバノンの全てのムスリム、名誉ある自由人は、シリアの同胞を全力で支援するため立ち上がれ。」と呼びかけた。そして、アッ=ザワーヒリーは、「シリアの体制を根絶するための手段を講じることは、シリアの民の権利であると共に、イスラーム共同体全体の権利である。」と指摘した。

 アッ=ザワーヒリーは「シャームの獅子たち」に、「イスラームを支援するためのジハード精神を呼び起こせ。ムスリムの地を守る国家、ゴラン高原解放に努める国家を、エルサレムに勝利の旗を掲げるまで努力する政府を樹立せよ。」と訴えた。

 アッ=ザワーヒリーは、「アラブの獅子、クルドのライオン、チュルケスの勇者、トルクマーンの高貴な人々」にも同様に訴えると共に、彼らに「アッラーの他に神はなし」の旗の下団結するよう求めた。

 アッ=ザワーヒリーは、2011年5月に米軍特殊部隊がパキスタンでの秘密作戦でウサーマ・ビン・ラーディンを殺害した後、アル=カーイダの指導者となった。

 同人は、去る7月にシリアで抗議行動を行う人々に対し米国政府、イスラエルに対する運動を起こすよう促していた。その際、アッ=ザワーヒリーは、米国政府はあなた方と連帯するような友ではないと論評した。

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( 翻訳者:高岡豊 )
( 記事ID:25535 )