アフマディーネジャード「われわれは核の道を力強く継続する」
2012年04月09日付 Jam-e Jam 紙

 イラン大統領は自国の核活動について、「われわれは誰とも喧嘩しているわけでもなければ、困難を抱えているわけでもない。自らの明確なる道・論理を継続しているだけだ」と強調した上で、「イラン国民は、自ら踏み出した道、これまで投資してきた道を今後も力強く継続するつもりだ」と力説した。

 大統領府の広報サイトが伝えたところによると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は「核技術国民記念日」にあたる昨日ファルヴァルディーン月20日〔4月8日〕、国の原子力産業関係者らを前に、「核技術・産業分野でのイラン国民の抵抗は、こうした技術を手に入れることそのものよりも重要である」と強調した上で、「偉大なるイラン国民は核問題で〔欧米諸国に〕抵抗することで、実際には自らの人間的名誉と尊厳を守ったのである。敵は我が国の学者数名を暗殺すれば、イスラーム的イランの科学技術の進歩に向けた輝かしき道を閉ざすことができる、などと考えるべきではない」と明言した。

 大統領はまた、核の平和技術における進歩は、その他の産業の進歩の誘因となると強調し、「原子力産業は、他の産業を前進させる牽引車のような存在だ。それはちょうど、宇宙産業に似ている。宇宙産業は自らの下部に従えた数十もの産業を押し上げてきた。われわれが継続しなければならないのは、こうした輝かしき道なのだ」と語った。

 大統領は続けて、イランの核問題には政治的な側面も存在すると指摘し、「現在、地域には核エネルギーだけでなく原爆を保有している国も多い。ところがこうした国の名前は挙がらず、誰も問題にしようとしない」と述べた。

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核問題ではNPTの規定を越えたことをする気はない

 イラン大統領は昨日、日本の鳩山由紀夫元首相とも会談し、そのなかで「核問題で、イランはNPTの規定として書かれていること以上のことは、何もしたいとは思わない」と述べた。

 アフマディーネジャード大統領は、イラン・イスラーム共和国には現在も、交渉の用意があり、協力に向けたいかなる提案も歓迎すると述べた上で、「交渉を行っている相手側は、いつも一方的にイランに対して要求をしてくる。しかし交渉というものは双方向的なものだというのが、われわれの考えだ」とも語った。

 大統領はさらに、「イラン・イスラーム共和国はかつて、〔ウランの〕濃縮や〔濃縮度〕20%の〔ウラン〕燃料の売却、及び〔新たな原子力〕発電所の建造に、他の国々が参加できるよう、すばらしい提案を示したことがあった。しかし西洋諸国はこれらを受け入れなかった。彼らはイランの核問題を解決させようとする気を見せなかったのだ。しかしにもかかわらず、イランは次回の協議に向けて実践的な提案を用意している」と指摘した。

 日本の〔元〕首相は昨日、アリー・ラーリージャーニー国会議長とも会談した。ラーリージャーニー氏はこの会談の中で、「イラン・イスラーム共和国のこの協議に対する見方は前向きなものである。ただしそれは、相手側から前向きな一歩が踏み出されること、外交的な微笑みを求めているだけではない〔ということが示される〕ことが条件だ」と語った。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:26029 )