新婦、親からの自立を果たせない新郎を見限り離婚
2012年04月17日付 Iran 紙

 新郎の家族からの異常な干渉に耐えられなくなった新婦が、縁を切るために家庭裁判所を訪れた。しばらく前のこと、若い女性がヴァナク家庭裁判所第266号法廷を訪れ、協議離婚を求める訴えを起こした。〔※ヴァナクはテヘラン北部の地名〕

 25歳のミーナーは吐き捨てるように、ゴラームホセイン・アフマディー判事に次のように言った。

私は冶金学科の大学生で、2年前にメフディーという名の土木・建築技師の青年に求婚されました。結婚についての話し合いの席で、相手の父親は、息子が自分の資金で建築業を営んでいると言いました。私はお金がすべてメフディーのものだと思っていたので、あらゆる条件を考慮した上で結婚に同意しました。

私の父は、結婚契約の形式について、私たちの間で取り結ばれるものとして認識されるべきであり、私が学業を修了した後に式を挙げ、二人での生活を始めるべきだと主張しました。両家の話がまとまり、婚資金は金貨千枚として、結納の宴席に臨みました。

夫メフディーの実家に行き来するようになって間もなく、彼が両親から多大な影響を受けていること、そして彼自身も、経済面でも思考面でも自立性がないことに気付き、このことにとても不満を抱き、悩み続けました。

しばしば私は夫に、仕事面でも人格面でも自立するよう求めましたが、彼は小さい頃から家族に支配されていたため、自分できちんと決断することができませんでした。とうとう私が勉学を終える時になり、メフディーとその一家が一日も早く、私たちのこれからの生活、そして挙式についてはっきりさせるのを待つばかりとなりました。ところが先方はいつも、あれやこれや言い訳して挙式の日取りを先延ばしし、そして終にはメフディーから、両親が二人の式を挙げるつもりがないことを聞かされました。〔‥‥〕


 彼女はその上で、「私は夫に別れたいと申し出ましたが、聞き入れられず、できるだけ早く独立することを約束しました。私も彼にチャンスを与えましたが、二年たってもそれは実現せず、今は疲れ果ててしまいました。このようなメチャクチャな状況には耐えられません」と続けた。

 新婦の申し立てが終わると、新郎のメフディーが判事の前に立ち、「妻の話したことを認めます。私の事業資金は父のものです。自立した仕事を見つけよう、父の資金を返済しようと、これまで努力してきましたが、できずにきました。今、私は妻の言い分を認め、協議離婚をする用意があります」。

 アフマディー判事は若いカップルの主張を聞いた後、婚資金をどうするつもりか新婦に尋ねると、若い新婦は夫に対する婚資金の要求を全額放棄すると答えた。結局若い二人は、愛の絶頂で協議離婚した。

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( 翻訳者:3411015 )
( 記事ID:26157 )