アメリカ:アナン特使によるシリア和平計画の失敗を宣言するには依然として時期尚早
2012年05月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アメリカ:アナン特使によるシリア和平計画の失敗を宣言するには依然として時期尚早
2012年5月11日『クドゥス・アラビー』
【ボカラトン(フロリダ):ロイター】
米国の国連大使スーザン・ライスは、国連とアラブ連盟の特使コフィー・アナン氏による14ヶ月間に及ぶ暴力を終わらせるための取り組みの失敗を宣言するにはまだ早すぎると述べた。
ライス大使が、木曜日(10日)、ダマスカスでの二台の自動車爆弾爆発の数時間後にフロリダでロイター通信との会談に応じた。これらの爆発事件は、シリア公式メディアによると、死者55人、負傷者372人の被害をもたらした。これら二つの爆発事件は、 昨年シリアのアサド大統領に反対する暴動が勃発して以来、首都ダマスカスが蒙った、最も激しいものだった。
ライス大使は、「代表団(国連停戦監視団)とアナン氏の構想が失敗したというべき時が来たとは考えていない」と述べた。また、「シリア政府の義務遂行の意志と、そのための用意があるか、について我々は懐疑的ではあるものの、アナン氏が実行しようとしていることは、大体において論理的であり、我々はそれを支持している。」と加えた。
また彼女は今週序盤に国連の安保理に、アサド政権はアナンの平和計画の6つの内容のどれにも全く従っていないと述べた。アナンの計画とは、町からの重兵器と軍の部隊の撤退、全勢力による暴力の停止、反政府側との「政治的移行」についての対話の実施などを要求するものである。
ライスは、米政府はシリアの反体制勢力の団結とその支援のためのアメリカの援助に関しては、「非軍事的な」 援助を増やすと述べた。
アナンの計画は、4月12日に始まった、停戦監視のための300人に及ぶ非武装監視員の配置も求めている。
またライス大使は、アナンの計画に対して、もし完璧に遂行されれば、暴力を終わらせ、アサド政権でない政府への移行へと導けるかもしれないと述べた。また、恐らくそれは、この危機的状況を平和的手段で解決する最後のチャンスかもしれない、と加えた。
また、米のオバマ政権はシリアの反政府勢力へ、後方支援およびその他の通信関係の
支援を提供するが、武器の供給は控えている、と述べた。
反体制勢力の武装化に関しては、ライスは「現時点では武装化することが賢明なステップではないと考えている。我々は反体制勢力に、政治的支援や物質的支援を行うが、物質的支援とは「非軍事的」なもので、通信装置や医療物資等々による支援の提供という意味である。」と述べた。
そして木曜日の爆発事件について加え、「状況が、実に軍事的で、十分に暴力的になったことの甚だしい例で、この流れにさらに多くの武器や軍需物資を提供することが賢明なことだとは思わない。」と述べた。
彼女は、米政府は昨日の爆発について誰に責任があるのか知らないと指摘したが、最終的に、過去一年間の暴力の悪化の責任はシリア政府にあると強調した。
また、「我々は狂信的な活動がエスカレートしつつある例をいくつか見てきたが、今日起きた事もこの徴候の一つといえるだろう。」と述べた。
また、アメリカがシリアの和平促進のために行う可能性があることについての質問に答え、バラク・オバマ政権は、国連外で制裁を強化し、アサド政権への圧力を強めるため同盟国と協働すると述べた。
また、ロシアと中国は、シリア政府に制裁を課そうとするいかなる国連の試みに対しても、拒否権を行使するかもしれないと明かした。
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( 翻訳者:尾崎仁美 )
( 記事ID:26365 )