ガンにかかった母親、薬代に月1100万トマーン(約70万円)で治療継続に絶望
2012年05月30日付 Mardomsalari 紙

 ガンを患い、薬代や治療費を払えないことに強く絶望する母親。しかし彼女は、「これも神の試練」と捉えている。

 メフル通信の報道によると、自営業の夫と3人の大学生の子供を抱える44歳の母親は、「1年前から化学療法を受けているが、治療に不可欠な薬の代金が確保できない」と訴えている。

 彼女は「副鼻腔腫瘍の手術の後、それが悪性腫瘍だと分かった」と述べ、「残念なことに、症状の悪化によって左目の視力を失い、〔ガンは〕さらに脳や肺にも転移してしまいました」と加えた。

 記事では名を伏せてほしいというこの母親は、薬代や治療費について、次のように述べている。「残念なことに、経済力がないために、外国製で保険適用外の重要な薬を手に入れることができず、保険が適用される一部の薬だけ使用している状態なのです」。

 彼女は「今までなにかしらの団体や組織から、治療費の援助を受けたことがあるか」との質問に対して、「ガン患者は特殊疾病者に含まれており、治療費や薬代は無料だと聞いていましたが、特殊疾病者センターに問い合わせたところ、『そのようなことは何も聞いていない、何も援助できない』と言われてしまいました。薬を入手することができるのではないかと考え、食料医薬品協会にも問い合わせてみましたが、1期分の治療ごとに、費用の10%を肩代わりしてくれるという回答でした」と答えた。

 キャラジ在住のこの母親は、イランではガン患者に対する薬代や治療費が途方もなく高いことに不満を漏らしながら、「去年まで私の1期分の治療費用は800万トマーン(約50万円)強でしたが、今では医薬品の値上げで、約1000万から1100万トマーン(約63万〜70万円)にまでなっています。費用の10%を肩代わりしてくれたって、私にどうしてこんな金額が用意できるでしょうか」と訴えた。

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 44歳のこの母親は、高い治療費・薬代に困っている患者たちの状況に対して、当局はあまりに無関心だと批判し、「ガン患者協会から援助を受けられるのではないかとの期待から、協会に登録していますが、援助してくれそうな慈善家を自分で探したほうがいいと言われる始末です」と述べた。

 彼女によると、化学療法を始めた頃、ある慈善家の男性から経済的な支援を受け、その人物から1期分の治療費用すべてを支払ってもらっていたが、今ではその男性もアメリカに行ってしまったという。

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( 翻訳者:3811022 )
( 記事ID:26617 )