イラン、制裁への対抗措置を検討
2012年07月03日付 Mardomsalari 紙

【イラン外交】EUによる対イラン石油禁輸措置が、日曜日から完全な形で行使されるなか、イラン政府は制裁を打破するために、中国とのバーター取引やガソリンのような石油精製品の隣国への販売強化を図っている。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙の報道によると、イランはこの戦略を注意深く検討しているという。というのも、それが失敗に終わった場合、イランは自国の油井の一部を閉鎖せざるを得なくなるからだ。こうしたなか、先週木曜日にはアメリカ合衆国がイラン中央銀行に対する制裁を開始している。これによりイラン中央銀行と取引のある海外の金融機関ないし企業は、アメリカによる制裁を受けることになる。

 他方ヨーロッパはイランからもはや石油を購入しておらず、イラン産の石油を輸送するタンカーも〔ヨーロッパの保険会社による〕保険の対象外に置かれる見込みだ。本日(火曜日)、イスタンブールでイランとG6〔安保理常任理事国とドイツ〕の間で実務者協議が開かれることになっているとはいえ、この協議がイラン核問題の解決に成果を挙げる望みはほとんどないの現実である。

〔‥‥〕

 こうしたなか、イラン側は制裁に対抗するために完璧な準備を整えていると述べている。イランのロスタム・ガーセミー石油相は同省のウェブサイトで公表された発言のなかで、制裁に対抗するために可能なすべての選択肢がすでに政府内で検討されていることを明らかにした。その一方で、イランは石油カルテルOPECによる緊急会議の開催を要請しており、また国営イラン石油公社のアフマド・ガルエバーニー代表は、今年の後半におけるイランの石油輸出量は2割から3割減少する見込みで、その原因はEUによる制裁だ、と述べている。

 ウィーンにあるGBCエネルギー機構が金曜日に発表した報告書によると、イランの石油生産は1989年以来最低レベルにあるという。それによると、イランは6月に1日300万バレルの原油を生産していたが、イラン国内の石油産業への投資がEUによる制裁の対象となっていなかった2010年の同時期には、イランの1日の原油生産量は370万バレルだった。また、イラン政府の収入の半分を構成している同国の原油輸出量も、6月には約20%減少し、1日120万バレルになっているという。

海上輸送から陸上輸送へ

 EUによる保険禁止措置やイランが保有するタンカー数の制約を考えるならば、イランが海上輸送によって〔原油の〕輸出を図ることは困難になっている。こうしたことから、一部の報道によると、イランはアフガニスタンやパキスタン、イラクのような国境を接する国々に陸上輸送で〔石油を〕輸出しようと試みているという。これらの国々の銀行業界も、アメリカの圧力を受けづらいとされる。というのも、これらの国々は中国などと比較して、アメリカにおける経済的利害はわずかであるからだ。

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( 翻訳者:8410097 )
( 記事ID:26974 )