首都検察庁の廊下で二人の妻が「戦闘」
2012年10月11日付 Iran 紙

【事件部】夫を愛する二人の妻がヤーフトアーバード検察庁の廊下で取っ組み合いの喧嘩を始め、目を覆いたくなるような光景が繰り広げられた。この二人の妻は、複婚した夫をめぐって互いを攻撃しあい、殺意をにじませながら殴り合っていたのである。

 数日前、取り乱した様子の40歳の女性が、顔を血まみれにしてヤーフトアーバード検察庁の予審判事の元を訪れ、震える声で次のように訴えた。

12年前、私はユーソフという名の男性と知り合いました。それから間もなく、彼は私にプロポーズをしてきました。彼には妻がいたので強く断りましたが、彼は食い下がりました。そのときユーソフは、妻は不妊症で子供が持てない、だから君と結婚したいんだ、と言ってきたのです。

彼は人柄がよく、家族思いの男性だと分かったので、少ない婚資金で彼と婚約し、一つ屋根の下で暮らし始めました。結婚してから何年か経って、私は不妊の原因は夫にあって、子供が出来ないのだということに気がつきました。しかしそれにもかかわらず、私は彼のことを愛していたので、それには我慢し、彼と一緒にいることを受け入れました。

ところが12年間一緒に過ごした今になって、夫は私と離婚したがっています。彼は、これ以上私との生活を続けることはできないと言うのです。私は心の底からユーソフのことを愛しているのに、そして母としての愛〔を自分の子供に注ぐこと〕を諦めることも受け入れているにもかかわらず、夫は1年近くも、私に生活費を支払うことなく、私のことを放置し、第一夫人のところへ行ってしまったのです。

生活費をもらいに夫と第一夫人の暮らす家に行くと、突然第一夫人が私の方に襲い掛かり、恐ろしい形相で私を激しく殴ってきました。そこで私は、この野蛮な行為を理由に、夫と第一夫人を告訴いたします。

 先の火曜日の朝、ヤーフトアーバード検察庁の廊下でこの二人が鉢合わせ、再び取っ組み合いの喧嘩が発生、検察庁に駐在する警察官が間に入る形で、二人の妻は法廷に呼び出された。

 ユーソフの第一夫人は〔判事からの〕聴取に、次のように述べた。

夫のユーソフと暮らして20年近くになります。夫との間で子供ができないので、何度か医者のもとに行きましたが、効果はありませんでした。

私は子供が好きで、母親としての感情を味わってみたいと思っていましたが、夫に問題があると分かった時、夫への愛情から、そのことは考えないようにし、彼との生活を続けることを決心しました。

ところが夫は、自分に問題があるということを信じようとせず、私が不妊症なのだと考えていました。彼は子供を儲けたいとの思いから、12年前に隠れて、この第二婦人の女と結婚しました。そして一年前、夫が隠れて二人目の女と一緒に暮らしていることに、私は気がついたのです。でも、彼女との間にも子供はいませんでした。

夫が二人目の女と結婚したことを知って、私はとても不愉快になりました。私が夫とこの女との結婚のことを知っているということに、ユーソフが気がついたときを見計らって、私は〔夫と第二夫人の〕離婚を請求するために、家庭裁判所に行きました。ところが第二夫人は、私たちの生活から出ていこうとはしなかったのです。

事件のあった日も、彼女は家の前まで来て騒ぎ始め、私たち強く罵倒しました。わたしも怒って、彼女と取っ組み合いになりました。彼女は何度も私たちの家に押し入ってきて、悪態をついていたからです。


〔‥‥〕

 この報告によると、二人の妻の言い分に関する検証は、今後も続けられる予定とのことだ。

Tweet
シェア


関連記事(掃除夫の男性、億万長者の女性と「複婚」:二人の妻が路上で殴り合いの喧嘩)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:8410022 )
( 記事ID:27940 )