19歳の新婦と63歳の新郎の結婚騒動:19歳女性、夫との別れを断固拒否
2012年10月20日付 Jam-e Jam 紙

 19歳の女性と63歳でフランス在住のイラン人男性との結婚が騒動を起こしている。新婦家族の訴えにより、二人が〔テヘラン州〕シャフリヤール検察庁に身柄を送られる事態となっているのである。

 ジャーメ・ジャム紙の取材によると、シャフリヤール県刑事警察課の捜査官らは、ある誘拐事件の捜査に当たることになったという。

 捜査官らが事件を訴え出た家族を取り調べた結果分かったのは、これまで1度結婚に失敗した経験のある同家族の19歳になる女性が、フランス在住の63歳の男性との結婚を決意したものの、家族に反対されたことから、求婚者の男によって娘が略取されてしまった、ということであった。

 事件を訴え出た同家族への取り調べを続けるうちに、求婚者の男にはシャフリヤールに住む妹(あるいは姉)がいることが判明、略取された女性はこの男の妹(姉)の自宅にいる可能性が浮上した。

 事件を訴え出た家族から得られた情報をもとに、捜査官らは逃亡中の容疑者の妹の自宅を突き止め、司法との連携の上で、同所に踏み込み、63歳になる求婚者の男が若い女性と一緒にいるところを発見、二人を刑事警察に移送して、取り調べを行った。

 当初、19歳の女性は警察に対して次のように供述した。

私の実の父親は、私が子供の頃、母と離婚し、フランスに行ってしまいました。母は離婚後しばらくして再婚し、私と姉(あるいは妹)は継父の家に住むことになりました。その当時から、私は継父を父親として受け入れることはできませんでした。

 数年前、姉(妹)が父親のもとに行きましたが、私には行くチャンスが与えられませんでした。私と母・継父との諍いが始まるようになったのは、この頃からです。

 彼女はさらに次のように続けた。「私の母は、私がイランから出て行くことに反対しました。数年前、私は結婚しましたが、その後しばらくして、夫の品行の悪さが原因で、私は夫と離婚し、再び母と継父にいる家に舞い戻りました」。

 若い女性は63歳になる男性との馴れ初めについて触れ、次のように述べた。「この男性は妻と別れ、子供たちと暮らしていました。そしてフランスで、私の父と知り合いになり、私が結婚で失敗したことを知ると、私との結婚を決意したのです」。

「私はこの結婚に満足しています」

そこでしばらく前のこと、彼は私と私の家族に会いに、イランにやってきました。〔互いの家を〕行き来しているうちに、私たちは互いに好き合うようになり、結婚を決意しました。ところが母は、この縁に反対しました。結局、私は家族に告げることなく、書類や家財道具などを〔母の家から〕持ち出して、シャフリヤールにある彼の妹の自宅に身を寄せたのです。

 女性はこう述べ、さらに次のように付け加えた。「数日経って、私と私の愛する男性は、彼の親類たちと一緒にテヘランの役場を訪れ、私の望み通りに4枚の〈自由の春〉金貨を婚資金として、法律に則って婚姻契約を結びました」。

〔‥‥〕

 取り調べを続けるために、二人は今年のメフル月27日〔2012年10月18日〕の木曜日に、テヘラン州西部シャフルリヤール県の一般革命検察庁に身柄を移されたが、これまでの供述を繰り返すばかりであった。二人は取り調べで、一緒に気持ちよく暮らし続けることができるよう、この結婚に同意してほしいと、新婦の家族に求めているという。

 本件に関する取り調べは今も続けられている。

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( 翻訳者:8410186 )
( 記事ID:28035 )