タブリーズの遊園地で事故、2名が死亡
2012年10月24日付 Jam-e Jam 紙

技術的欠陥と安全ベルトの締め忘れが主な原因と発表

 タブリーズにあるイールゴリー遊園地の観覧車から3人家族が落下し、その結果2名が死亡する事故が起きた。

 ジャーメ・ジャム紙記者がタブリーズから伝えたところによると、東アゼルバイジャン緊急医療センター広報担当官のハビーブ・ホセイン・ゴリーザーデ氏は、このように発表した上で、「月曜日の午後、イールゴリー遊園地で観覧車から3人が落下したとの報告を受け、当医療センターから現場に2台の救急車が急行した」と述べた。

 同氏はその上で、「この事故は、1台のゴンドラの技術的欠陥により生じたもので、その結果、38歳の女性が落下し、即死した」と付け加えた。

 同氏は「この事故では、45歳の男性も重傷を負い、タブリーズのイマーム・レザー病院に搬送されたが、その後負傷の程度がひどく、死亡した」と明かし、さらに「この事故では14歳の男の子が、観覧車のゴンドラが地上に戻るまで、観覧車の軸をつかんでいたために、落下を免れて救出された」と続けた。同氏によると、この3名は家族連れだったとのことだ。

 この事故の一方で、東アゼルバイジャン基準・産業研究機構の代表はこれより前、州内の遊園地の遊具施設について安全基準の確認を行ったことを発表していた。同代表はこの発表の際、「同機構の専門家及び査察官は州内の25の遊園地を検査し、そこにある遊具施設の評価を行った」と述べ、さらに「この検査の結果、州内の遊園地にある180の施設が安全基準を遵守していなかったために閉鎖されたが、その後問題点がクリアされたことを受け、活動を再開した」と指摘していた。

 タブリーズ市公園緑地機構の代表、ならびにイールゴリー福祉娯楽社の社長によると、遊園地で起きた事故の原因は、事故に遭った家族が安全ベルトを締めず、また安全上の注意事項を守らなかったことにあったという。

市は説明すべき

 この事件を受け、タブリーズ選出の国会議員は同遊園地の観覧車から3人家族が落下した事故について、タブリーズ市側の説明を求める姿勢を示した。

 モハンマド・ホセイン・ファルハンギー氏はイラン学生通信(ISNA)とのインタビューの中で、タブリーズ市内の遊園地の観覧車が落下する事故によって、2名が死亡したについて遺憾の意を示した上で、この遊園地では以前にも事故が複数回起きていたと述べた。

 同氏はさらに、「人々は余暇を楽しむために、この娯楽施設に来ているのであり、そこでは最大限の安全が考慮されていなければならない。遊具を利用したことで市民の命が危険に晒されるようなことがあってはならない」と続けた。

 タブリーズ選出の国会議員である同氏は、その上で「タブリーズ市の責任者たちは、このような事故が発生したことについて、説明責任がある。市議会はこうした事故が繰り返されないよう、必要な努力をすべきだ」と言明した。

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( 翻訳者:8409154 )
( 記事ID:28096 )