若い夫が妊娠中の妻に懇願「もう一度チャンスを」
2012年11月06日付 Mardomsalari 紙

 若い女性は法廷で、「私の夫は合成麻薬の中毒者で、一緒に生活していた3年間で30回以上、中毒更生センターに連れて行きましたが、彼は麻薬の使用をやめることができませんでした」と述べた。

 ISNA(イラン学生通信)の報道によると、若い夫婦が家庭裁判所に出廷し、妻の側が夫との離婚請求を裁判官に提出した。裁判の冒頭で38歳になる若い男性は裁判官に、「結婚して3年が過ぎ、この3年間、妻は私のためにとても献身的に尽くしてくれました。私は将来、その償いをしたいのです」と話した。

 彼は、「私は合成麻薬の中毒者ですが、妻には金輪際、麻薬は使用しないと約束しました。ところが、妻は妊娠しているにもかかわらず、離婚だけを望んでいるのです」と続け、さらに泣きじゃくりながら、次のように述べた。「もう一度、自分の言葉を証明するチャンスをくれるよう、妻に懇願いたします。この法廷の場でお誓い申し上げます、娘が生まれるまでに麻薬がやめられなかったら、自分から妻と離婚いたします」。

 裁判の続きで、男性の妻である若い女性は次のように述べた。「この3年間、私は30回以上、夫を中毒更生センターに連れて行きましたが、彼は一度も麻薬をやめることができず、やめようともしませんでした。その上、数回にわたって更生センターから逃げ、しばらくの間隠れてたりもしました」。

 31歳になる女性は、夫は泣くことで同情を買おうとしているのですと指摘した上で、「麻薬が欲しくなると、死ぬほど私を殴って、麻薬を買うためのお金を私から取り上げるのです。ところが今は、泣くことで、裁判所の雰囲気を自分に有利なように変えようとしているのです」と話した。

 若い女性はその上で、次のように訴えた。「夫には麻薬の常用をやめることなど、できはしません。なぜなら、彼には6年近い麻薬使用歴があるからです。彼の言うことは、全て真っ赤な嘘です。私は彼との離婚を望みます。婚資金を受け取るために、離婚の判決を遅らせたくはありません。したがって、私は夫に金銭上の要求は一切致しません。これ以上、彼との生活を続けたくはないのです」。

 すると若い男性はもう一度口を開き、「もう一度だけ自分を証明できるチャンスをくれるよう、妻に求めます」と述べた。

 ISNAによると、裁判官は若い夫婦の話を聞いた後、離婚判決は出さず、若い女性に対して、次回の裁判まで夫にチャンスを与えるよう求めた。

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( 翻訳者:8404151 )
( 記事ID:28232 )