覚せい剤常習者「イランで最も強い男になりたかった」
2013年01月16日付 Jam-e Jam 紙

 ある麻薬常習者が、覚せい剤使用による幻覚のためにイランで最も強い男になれると妄想し、シャフリヤールにある複数の店からジュースのボトルを盗み飲んでいたところ、現行犯逮捕された。

 ジャーメ・ジャム紙によると、数日前、ある男性がテヘラン州西部シャフリヤール市の110番警察緊急センターに通報し、同市の南部地区にあるこの人物の店に入った窃盗犯を捕まえたと知らせた。

 この通報を受け、警察官らは窃盗現場に行き、窃盗犯を通報人と共に署に連行した。

 初めに通報人が取り調べの中で、次のように述べた。「数日前から、店のドアの前に置いてあったボトル入りのジュースやデルスター(ノンアルコールビール)が盗まれていることに気がついた。そこで、ジュース泥棒をつきとめてやると決心した。事件の日、泥棒を見つけるために、ジュースの入った箱を二つ店の前に置き、ショーウィンドウの周りを注意深く見張っていた」。

 通報人はさらに、次のように続けた。「数分後、ゆっくりと店に近づいてくる男を見た。男は一瞬のうちにジュースの箱二つを持ち上げて逃げ出した。しかし、私は棒で男を攻撃し、彼が泥棒して逃げるのを妨げた」。

覚せい剤容疑の泥棒

 その後、容疑者はボトル入りのジュースを盗んだことを認めた上で、次のように述べた。「覚せい剤を使用するたびに幻覚症状を起こし、ジュースを飲めば強くなって、スーパーヒーローに変身できる、みんなから最も強い男だと言ってもらえると思った。麻薬による幻覚を起こした後、シャフリヤールにある店の前からジュースのボトルを盗んだのも、そのためだ。それは、ジュースを飲んだ後、強いスーパーヒーローになるためだった」。

 容疑者はさらに、「私の力が強くなり、みんなが私のことを最も強い男として口々に言い合うようになるために、私は次々とジュースを盗んだ。しかしついに、何度目かの盗みの際、ある店からジュースを盗んでいたところを捕まってしまった」と語った。

 報告によると、容疑者は司法命令によって刑務所へ送られた。容疑者に関するさらなる取り調べが続いている。

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:8410045 )
( 記事ID:29007 )