占領下パレスチナ(ヨルダン川西岸):入植者数百人がヨセフの墓に侵入
2013年02月08日付 al-Hayat 紙

■入植者数百人がヨセフの墓に侵入

2013年2月8日『アル=ハヤート』

【ロンドン:本紙】

入植者数百人が昨日早朝、イスラエル占領軍に守られながらヨルダン川西岸地区のナブルス市にあるヨセフの墓に侵入し、日の出まで礼拝を行った。

サマー通信が複数の地元消息筋の話として伝えたところによると、入植者数百人は、水曜から木曜にかけての真夜中過ぎにバス10台に分乗してナブルス市に到着し、占領軍に守られながら祈りをささげた。また同通信によると、墓の周辺で若者らと占領軍が衝突し、若者たちは占領軍に投石した。

ヨセフの墓は、1967年のイスラエルによるナブルス占領以来、パレスチナ人とイスラエル人の緊張関係の焦点と目されている。占領以前は、ヨセフの墓にはモスクがあり、パレスチナ人は、ナブルス東部のバラータ出身のシャイフ、ユースフ・ドゥワイカートの墓があると考えている。同地は、イスラーム・ワクフ局が登録するイスラーム教の遺跡である。パレスチナ人は、この場所にヤコブの息子で預言者のヨセフの墓があるというイスラエルの主張は、事実のねつ造であり、この場所を支配するための占領政策的試みで、宗教的な口実を伴っているに過ぎない、と見ている。しかし、預言者ヨセフはエジプトで逝去し、彼の墓も同地にある。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:高橋真里江 )
( 記事ID:29187 )