ジャリーリー氏「5+1の見解にはイランへの歩み寄りが見られる」
2013年02月28日付 Jam-e Jam 紙

アルマトイ会議の出席者ら、2日間の協議を前向きに評価

 アルマトイで開かれた昨日の核協議は、よい雰囲気の中で終わった。報道によれば、西側は前回までの立場から妥協した模様で、サイード・ジャリーリー氏も、ファルヴァルディーン月〔西暦3月~4月〕にも次回協議が行われる見通しであると指摘した上で、双方の立場には歩み寄りが見られ、〔交渉で〕具体的な前進があったことを明らかにしている。

 昨日、協議の第2ラウンドが開かれる前の午前中、キャサリン・アシュトンEU外務上級代表とサイード・ジャリーリー国家安全保障最高評議会書記が会談し、さらにその後、ジャリーリー氏はカザフスタン外相と二度目の会談を行った。

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具体的な前進

 サイード・ジャリーリー氏は自身の発言の中で、今後6ヵ月間で信頼醸成を図るための具体的ステップに向けた「5+1」〔国連安保理常任理事国+ドイツ〕の提案について指摘した。〔…〕

 国家安全保障最高評議会書記は、8ヶ月前にモスクワで発表されたイランの包括案に対する回答の中で、「5+1」がイラン側の提案の中心テーマの一部に留意した内容の提案を示したことを明らかにした。ジャリーリー氏はその上で、「〔5+1によって示された〕この回答のいくつかの点は、以前に比べてより現実主義的なもので、イランの見解に歩み寄る努力が一部で見られた。たとえ望ましい地点に到達するにはいまだ大きな開きがあるとしても、このことについては前向きに評価したい」と述べた。

 同氏はまた、「今回の話し合いを、われわれは前向きな一歩とみなしており、互いが建設的アプローチをとって歩み寄るならば、それはさらに強固なものとなるだろう」と言明した。

フォルドゥーの閉鎖要求はなし

 国家安全保障最高評議会書記は記者会見の続きの中で、イランは国際原子力機関(IAEA)の積極的な一員として、NPTやIAEAの枠組みの中で自らの活動を継続していくと強調した上で、フォルドゥーの施設が閉鎖される可能性について、「この施設は合法であり、IAEAも認知している施設であって、同機関の監視の下で活動を継続する。この施設が閉鎖されることにいかなる正当性もなく、そうした要求が彼ら〔=IAEA〕から提起されたこともない」と述べた。

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 同氏はまた、自国の必要性を満たすために濃縮度20パーセントの核燃料を製造することは、NPTによって与えられた我々の当然の権利であると強調した上で、〔…〕「我々は自ら必要としているものについてはすべて、〔その確保に向けた〕行動を起こす。それが5%〔の核燃料〕であろうと、20%であろうと、である。我々には自らの不足を解消する義務がある。必要としている限り、その権利〔=ウラン濃縮の権利〕は行使するつもりだ」と言明した。

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( 翻訳者:8410068 )
( 記事ID:29404 )