ホテルをインターネットで売った男の復讐、失敗に終わる
2013年05月01日付 Jam-e Jam 紙

 マシュハドで、元雇用主への復讐を果たそうと、ウェブサイトを立ち上げて、彼の経営するホテルの売却を企てた男が、自身の計画を実行に移す前に、ホラーサーン・ラザヴィー州のサイバー警察によって逮捕された。

 容疑者に対する取り調べで、男はこの計画によって雇用主から2億5000万トマーン〔※自由レートで約700万円〕の恐喝を企てていたことが明らかとなった。

 ジャーメ・ジャムの報道によると、同州のサイバー警察長官であるエルファーニー大佐はこの件について、「しばらく前のこと、マシュハドでホテルを経営しているある人物がホラーサーン・ラザヴィー州のサイバー警察を訪れ、インターネット恐喝犯を告発した」と述べた。

 エルファーニー大佐はさらに、次のように付け加えた。「告発者への聞き取りで明らかになったのは、しばらく前から職場の電話に、多くの人から問い合わせが相次いでいたことだった。電話をかけてきた人たちは、ホテルの購入希望者を名乗り、ホテルを低価格で売るとの内容の広告をネット上で見て、連絡を入れたこと、ホテルを買う用意があることなどを述べていたという」。

インターネット詐欺師、ネット上でホテルを売る

 ホラーサーン・ラザヴィー州のサイバー警察長官はさらに、「この告発が提出され、問題が調査された結果、告発者の経営するホテルの名を冠したあるウェブサイトが仮想空間内に立ち上げられていたことが分かった。そのサイトには、ホテルの画像が掲載され、また〔ホテル購入を〕希望する者たちに対し、掲載された番号に連絡するよう呼びかける内容が書き込まれていた」と指摘した。

 同氏はまた、「本件に関するサイバー警察の捜査が開始される中、その数日後、告発者が再び本署を訪れ、ある男から電話があり、2億5千万トマーンの金銭を要求されたこと、もしこの金額を支払わなければ、数日中にホテルをインターネット上で売却するとの脅迫があったことなどを明かした」と述べた。

 エルファーニー氏はその上で、「〔犯人の〕捜索を続ける中、2日前にサイバー警察の捜査官らはインターネット恐喝犯の隠れ家を発見、男をマシュハドにて逮捕した」と指摘した。

容疑者、自白

 同長官は

容疑者をサイバー警察に移送し、取り調べを行った結果、彼が以前、告発者の経営するホテルに勤めていたこと、ホテルや従業員についての情報が手に入る立場にあったこと、告発者と諍いを起こしたために解雇され、元雇用主への復讐を企てたことなどが明らかとなった。

と指摘し、さらに

その後の捜査で、容疑者がホテル所有者の名前を冠したウェブサイトを立ち上げ、低価格にてホテルを売却するとの広告を掲載することで、告発者のホテルをネット上で売却しようと企てていたことや、告発者がこのサイトの存在に気がついたことを知るや、彼を脅迫して、2億5千万トマーンを脅し取ろうとしたことなども明らかとなった。しかし結局、男は逮捕された。

と述べた。

 この取材によると、容疑者は司法命令によって拘置所に移送されたとのことである。容疑者の余罪を追及するためのさらなる取り調べが続けられている。

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( 翻訳者:8409065 )
( 記事ID:29886 )