死刑執行から30秒後の生還劇:受刑者の若者、被害者の母からの赦しで絞首台から降ろされる
2013年05月09日付 Jam-e Jam紙


 昨日〔5月8日〕の早朝、〔イラン東部〕マシュハドにて兵士一人を殺害した罪で絞首台の下まで行った男が、死まであと一歩のところで、遺族の赦しによって九死に一生を得た。

 ジャーメ・ジャム紙の取材によれば、昨年のアーザル月17日〔2012年12月7日〕、マシュハドのソルターンアーバード駐屯所の警察官らは、刑務所から40日前に釈放されたばかりの前科者の悪党一名が犯罪を再開したとの通報を受け、バーバク・シェコフテという名の若い兵士とともに、同容疑者逮捕に向けた捜索を開始した。

 捜索を続けるなか、チェナーラーン近郊25キロのところにあるナフル・ゴナーバードという名の地域で、このプロの窃盗犯(氏名:ヴァヒード、28歳)とその仲間一名が〔大衆車の〕プライドに乗っているのを偶然見つけ、彼らの車を停止させた。すると同容疑者はプライドから降りて逃走、警察官らが彼を追う事態となった。ちょうどその時、若い兵士が同容疑者を逃すまいとして、彼の方向へと駆け寄った。すると、その凶悪な男は突然ナイフで若い兵士を襲撃し、彼に傷を負わせた。〔‥‥〕

 数分後、現場に治安隊員らが到着、容疑者2名を逮捕し警察署に連行した。負傷した兵士と警察官も、メディカル・センターに搬送された。

 その後、医師らの懸命の努力により、若い警察官は命を取り留めたが、しかし負傷した兵士のバーバク・シェコフテは出血多量により亡くなった。〔‥‥〕

 容疑者らによる〔予審での〕最終弁論を経て、事件の容疑者の一人ヴァヒードには殺人罪が求刑、本件は裁判所に送られた。そして裁判の後、被害者遺族の希望により同被告には公開での死刑が宣告された。〔‥‥〕

 取材によれば、昨日早朝マシュハドの兵士を殉教させたこの男の身柄は、死刑執行のためにマシュハドの「イマーム・ハーディー交通警察」の敷地に移送された。始めにキサース刑執行の責任者の一人が事件の詳細を説明し、判決文を読み上げた。そして死刑囚の若者ヴァヒードは絞首台の下へ連れていかれ、ロープが首に巻かれた。

執行から30秒後に赦し

 少ししてクレーンのレバーが上に上がり、同死刑囚は群衆が見守るなかで上へと吊るされた。死刑執行からほんの30秒が経ち、死刑囚が最後の息を吸った。すると突然被害者の母親が、「待ってください、我が子を殺した男を赦します」と叫んだ。

 これを受け、死刑執行の係官らはあと一歩で死ぬところだった死刑囚を直ちに絞首台から降ろし、彼を刑執行現場に配置されていた救急隊員のもとに引き渡した。〔‥‥〕

 容疑者は命を救われたことが信じられないといった様子で、泣きながら「神に感謝します。私を赦してくださった遺族の方々に感謝します」と叫んだ。

 治安関係者はこの件について、「殉教者シェコフテのご家族はすべての人に、自己犠牲の精神を教えてくださった。ご自身は息子さんを失い、悲しみにうちひしがれているにもかかわらず、死を宣告された者に対して命をプレゼントされたのだ」とコメントした。

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(翻訳者:8409177)
(記事ID:29985)