EU、「ヒズブッラー」の軍事部門をテロ組織のリストに追加
2013年07月23日付 al-Hayat 紙
■EU、「ヒズブッラー」の軍事部門をテロ組織のリストに追加
2013年7月23日『ハヤート』
【ブリュッセル、パリ、ベイルート:本紙】
欧州連合(EU)は、数カ月の協議の末「ヒズブッラー」の軍事部門をテロ組織のリストに含めた。イスラエルはこの処置を歓迎した。フランスの高官筋は本紙に対し、(今回の)措置は、ヒズブッラーがシリアの戦闘に加わったことに対する政治的レスポンスであると明らかにした。また同情報筋は、この決定はレバノン政府との協力の継続を明記し、同様に、ヒズブッラーとの話し合いの継続も明記するものであると指摘した。
ジョン・ケリー米国務長官はヨーロッパの決定に対し「今日(23日)採択されたこの措置を通し、EUはヒズブッラーに対して強力なレスポンスを示した。これの影響により、ヒズブッラーはその報いから逃れることなく身動きを取ることはできない。(ヒズブッラー)自身が行ったことにより、その崩壊が目前に迫るという結果におちいることとなるだろう」とコメントした。また、同国務長官は他の諸政府に対して、EUを追認し、ヒズブッラーに関して一致する対策を講じることを呼びかけた。
レバノンのミシェル・スライマーン大統領は昨日(22日)午後、在レバノンEU使節団のアンジェリーナ・アイヒホースト使節団長と、共和国宮殿で面会した。同大統領は同使節団長に対し、欧州閣僚理事会が採った決定に関してその観点と背景について説明を求めた。この決定とは、同理事会が「ヒズブッラー」の「軍事部門」と呼ばれるものを、ヨーロッパのテロ組織リストに含めたことを指す。
スライマーン大統領は、自身が見出す光の中にある希望について述べた。その光とは、EUが、性急な決定を下さないよう慎重を期していた(当初の)起点から、その決定を見直すということ、そしてレバノンの安定性の維持および国民対話の枠組みを模索するという基本的な選択肢の強化を再考すること、またバアブダでの発表の具体的内容を基本的形式において相互に議論し、国防における国家戦略に対する大統領の考えについて議論しあうことを指している。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:30920 )