ウルミエにヘビ殺しの老人、現る:なんと、御年92歳
2013年07月27日付 Jam-e Jam 紙

 オルーミーイェ(ウルミエ)に92歳の有名なご老人がいる。なんと、ヘビやサソリが彼を噛むと、噛んだ動物の方が直ちに死んでしまうというのである。

 ニュースサイト「ウルミエの声」によると、ウルミエの「バーラーニージ」村で92歳の老人男性の住所を尋ねると、どの村人もニヤリと笑って、「ハサンさん」の自宅を教えてくれる。この村の周辺で、「ハサン・ザハル」さんの名を知らぬ者はほとんどいないほど、彼は有名なのである。

 ヘビを噛んだヘビは、ヘビの王者になる〔と伝承で言われている〕が、ハサンさんはまさにこの地域の人々にとって、ヘビの王者である。37年間、重度の麻薬中毒にかかっているハサンさんについて、村人たちは「ハサン・ザハル〔※〕を刺したり噛んだりした動物は数秒で死ぬ」と口々に言う。

※訳注:「ザハル」と同じ綴りの「ザフル」という語は「毒」という意味なので、「ザフル」と「ザハル」をかけている可能性がある。

 これまでに約16匹のヘビと数匹の危険なサソリが、ハサンさんを噛んだことで死んだという。人々は言う、最も危険なヘビもハサンを噛めばイチコロだ、と。

 ハサンの隣人はこの特異体質について、次のように言う。

村人はみんな知ってるのさ、こうなってしまう本当の理由は、ハサンが麻薬にひどく溺れているせいだってことを。彼を噛んだ動物は死んでしまうほど、彼の体に回っている毒は強力になってしまってる。もちろん、こうしたことは村人にとっても、そんなに悪いことじゃない。村のどこかにヘビが現れても、ハサンにすぐに声をかければ、ほんの少しのお礼でヘビを捕まえて、彼独特のやり方でヘビを殺してくれるんだから。

 ハサン・ザハルは自ら、これについて次のよう言っている。

オレがこんなに噛まれたり刺されたりしても大丈夫で、動物の方が勝手に死んじまうっていうのは、つまりはオレにもそろそろお迎えが来る、ということだろう。蚊や蜂に刺されても、刺した方が死んじまうなんて、お前は一体、これまで自分の体に何をしたんだ、ってね。みんなもオレを見たら、指さして笑ってやがる。

 彼はヘビやサソリに噛まれて、痛かったことはないのかとの質問には、

一度だけ70年〔1991/92年〕に、どでかいヘビに噛まれたことがあってね、その時は数日間歩くこともできず、ひどい熱に襲われたことがあったよ。でもそのヘビも、どんなにでかくて、どんなに毒をもってても、オレの方が毒じゃ上だったね、そいつもオレを噛んだことで死んじまったよ。サソリに刺されようと、蜂に刺されようと、オレにとっちゃ大して痛くはないさ。でもヘビに噛まれると、噛まれた場所がちょっとズキズキするな。

 と答えてくれた。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31064 )