麻薬中毒の男による朝4時の凶行:2人の子供を殺害
2013年08月21日付 Jam-e Jam 紙
この事件を伝える同日付イラン紙16面の記事
この事件を伝える同日付イラン紙16面の記事

 覚醒剤を使用した男が子供2人を殺害、他4人を負傷させた後、警察の包囲からの逃走を図り、警官を襲撃、両足に銃弾を受け、逮捕される事件が起きた。

 刑事警察が伝えたところによると、テヘラン刑事警察長官のアッバースアリー・モハンマディヤーン大佐は本件について、次のように述べた。

昨朝4時、第116モウラヴィー署の警察官らは110番緊急警察センターから、イマーム・ムーサー・サドル通りでケンカ発生の連絡を受けた。警察官らが現場に向かうと、ナイフを手にした35歳の男が逃亡を図ろうとしているのを発見、男の行く手を阻んだ。容疑者は警察官を見るや、凶器を手に警察官らを襲撃、警察官らは法の規定に則り、武器を用いて男の両足に発砲、男を逮捕した。

 同長官はさらに、「マーズィヤールという名の容疑者が負傷した後、警察官がケンカの現場を捜査すべく建物の二階にある容疑者の自宅に入ったところ、この人物が妻とケンカになり、ナイフで彼女と自分の子供たちを襲い、マハラーという名の5歳になる娘を負傷させた上で、彼女を二階から建物の中庭に投げ落としたことが、初動捜査で分かった。この女児は命を落とした」と述べた。

 モハンマディヤーン大佐は、次のように指摘した。

捜査の続きでさらに、この人物の自宅の大家である老齢の女性が騒ぎを聞きつけ、二階に上がったところ、逃亡しようとしていたマーズィヤールと鉢合わせになり、男に襲われて負傷したこと、さらに男はこの女性の子供たちもナイフで襲い、その結果、残念なことに女性の7歳になる娘バハーレさんが命を落としたことも判明した。

 同大佐によると、テヘラン救急センターの関係者が現場に急行、負傷したマーズィヤールの妻子及び大家の女性の15歳になる息子は、マーズィヤールとともに病院に搬送されたとのことである。

 テヘラン刑事警察長官は、犯行現場からは麻薬や吸引器などは見つからなかったとしつつ、「逮捕時のこの人物の状態が尋常ではなく、また取り調べが不可能で手術室に搬送されたことなどから、警察官が病院に付き添い、容疑者の状態が回復次第、取り調べを行う予定である。恐らく、容疑者が覚醒剤や向精神薬を使用したものと思われる」と言明した。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31276 )